「政治」が身近になる時代は来るか?
今日は,高校の野球部の先輩とお会いするために,ある衆議院議員が主催していた会合に出席してきた。
財務大臣も経験されたその先輩は,高齢により政界を引退されたとはいえ,頭脳の方は明晰そのものである。
日本というのは,こういう「頭脳」をずっと大切にしてきた国であるが,
組織によっては,それが弊害になることもあろう。
しかし,組織がまだ発展途上のところにとっては,非常に重要な役割を果たし続けるに違いない。
30~40歳の隔たりがある人たちと,当たり前のように話ができる社会を持続させていきたい。
ところで,政治の世界は一般の人から見るとかなり隔たりがある。
私の叔父は国会議員の私設秘書をしていたが,冠婚葬祭関係だけでもやたらと出費が多かったことを知っている。こんな程度の「実感」しかないのが一般人だろう。
永田町近辺は,人が少ない代わりに警官やら記者やらが目立つ。
しかし,会合に参加していた人たちは様々な仕事の方のようで,若い人も多かった。
シルバー民主主義のこの国の希望は何だろうか。
先輩の言葉で印象的だったのは,
「決める」プロセスに関する話である。
民主主義は,民主主義的でない民主主義ばかりかと思っていたが,そうでもなかった。
「政治」が身近になることで,何が変わるのか。
他人事として社会の動きをながめているような若者たちに通じる言葉が話せる人は登場するのか。
芸人たちがこぞって政界に進出するような時代が来るのか。
未来はわからないが,よい勉強になった。
学校教育における社会科の役割も少し考え直すきっかけになったのがうれしい。
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