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日露戦争の意味と学校評価の意義

 日露戦史の編纂者に司馬遼太郎が聞き取り調査を行った結果を読むと,

 「勝った側の記録」「勝った側の歴史」の問題性を再確認することができます。

 日本人に限った話ではないと思いますが,

 「買った人間」はおごります。

 その反省を『平家物語』では語っているようですが,その歴史は繰り返します。

 日露戦史では,すみからすみまで「自慢話」で満たされている。

 司馬遼太郎は図版がとても参考になったと一応のフォローはしていますが,

 文章には読む値打ちがない。

 一方のロシア側では,だれがどこでどんな失敗をしでかしたのかが追及され,

 記録が残っている。「負けた側」には,戦争を冷静に分析するための資料が残るのです。

 後世で役に立つ「歴史」「記録」とは何でしょう。

 日露戦争には,勝ったが故の,次の負けを用意する意味があったと考えることができます。

 学校教育について考えるとどうでしょう。

 落ち着いた学校,部活がさかんで大会成績もよく,人気が高い学校に,

 日露戦争後に作られた戦史のような「学校評価」は見られないでしょうか。

 私がこのブログを続けている理由は,

 人気が高い学校こそ,冷静で緻密な評価が必要だということを伝えたいから,ということもありますが,

 問題のある学校に,日露戦争で敗れたロシアがしたような「責任追及」の習慣がないこと,

 やろうとしてもできないことへの危惧を伝えたい気持ちの方が大きいのです。


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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より