愚痴聞きのプロと素人
やたらと他人に自分の愚痴を聞かせて,ストレスを解消する人がいる。
聞かせている相手にストレスを与えることなどお構いなしである。
こういうブログの場合,嫌なら読まなければよいだけだが,勝手に読んで勝手にストレスをためる人もいる。
半ば強制的に聞かせられる愚痴にどれくらい耐えられるかは,
本人の性格の影響もあるだろうが,教師には欠かせない資質・能力である。
優れたリーダーは,人の愚痴を親身になって聞いてあげて,
ときに適切なアドバイスをして,事態の好転を実現させることができる。
ただ99%の普通のリーダーは,ただ愚痴を聞いているだけの
「受容的態度」というカウンセリングマインドが大切である。
しかし,愚痴聞きの素人は,「おまえが悪いだけだ」などと正直なことを言ってしまいそうになる。
それを我慢しなければならないから,ストレスがたまってしまうのである。
77歳になった私の母親は,まだ現役で店を切り盛りしている。
母よりも高齢のお客様の愚痴をしっかりと聞いてあげている。
それにしても,77歳にもなって他人の愚痴を聞き続けられる人というのは
すごいとしか言いようがない。
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