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やるべきことから逃げてはいけない~40歳を向かえるコンビニ~

 セブン-イレブンを小売業として日本一に育てた鈴木敏文会長は,職業人に向けて次のように語っています。

>今の仕事に就いている理由は何かと尋ねれば,「好きだから」「天職だから」と答える人は少数だと思います。おそらく約7割の人が,今の仕事に満足はしておらず,それでもやると決めた仕事だからと歯を食いしばって働いているのではないでしょうか。それがビジネスマンというものです。やるからには,最後までやり遂げる姿勢が大切です。・・・『変わる力』鈴木敏文著,朝日新書より・・・

 私たち教師の中には,教育の仕事が「天職だ」「好きだ」と答えられない人はいないと信じたいですが,そもそも仕事というものに満足している人は少ない方だという認識をもつことは大切かもしれません。

 保護者から「給料が上がるわけでもないのに,熱心に~してくれてありがたい」という声をかけてもらったことがある教師も多いでしょうが,多くの保護者たちはご自分の仕事に満足しているわけではないことを知った上で,職業に関する学習をする必要があるでしょう。以下,読書編からの引用です。

*****************

日本初のコンビニチェーンは,社内の猛反対を押しきって新会社形式でスタートしたことをご存じでしょうか。

 イトーヨーカドーから転籍してくれた社員は数名ほどで,あとは新聞広告で人を集め,元航空自衛隊員など,ほとんどが小売業経験ゼロの素人集団だったそうです。

 アメリカの研修では,経営ノウハウまでは教えてくれなかったそうで,あとは実地で学んでいくのみ。

 「小型店と大型店の共存共栄」「既存小売店の活性化」が創業目的であったセブンイレブンは,現在でも酒屋さんを廃業してスタートする店舗があります。
  
 1974年5月15日に日本初の本格的コンビニが豊洲にオープン。
  
 最初の客は男性で,800円のサングラスを購入したとのこと。

 まもなく40周年になるのですね。

 成長を続けるコンビニ店,まだその進化は続くのでしょうか。

 時代のニーズに合ったものを提供していくというスタンスが,その成長を支えてきたのだということがよくわかります。

>人間,少しでも何か成功すると,すぐに「あれがターニングポイントになった」「ああ動いたから,成功した」などと,過去を振り返り,満足してしまう習性があるように思います。私は,それでいいとは思いません。

 ターニングポイントは,常にある―そう考えていれば,仕事というものが挑戦の積み重ねの上に成り立っていると理解でき,自分の判断軸はブレません。これからも挑戦あるのみです。


  海外でも成長している「日本型コンビニ」の進化の背景にあるものを,

 ほかの仕事に従事している私たちも学んでいきたいものです。

 とりあえずの私の仕事の目標は,中学校の社会科という教科の学習を,

 現実の「社会」の話になるべく近づけていくことです。

***************

 資料 セブンイレブンの沿革(抜粋)

1973(昭和48)年 11月  (株)ヨークセブン設立

1974(昭和49)年  5月  第1号店出店(東京都江東区・豊洲店)

1975(昭和50)年  6月  24時間営業開始(福島県郡山市・虎丸店)

1978(昭和53)年  1月  社名を(株)セブン-イレブン・ジャパンに改称

1980(昭和55)年 11月  出店数1000店舗突破

1982(昭和57)年 10月  POS(販売時点情報管理)システム開始

1987(昭和62)年 10月  東京電力料金収納業務取り扱い開始

1989(平成元)年  11月  プリペイドカード取り扱い開始

1993(平成 5)年  2月  出店数5000店舗突破

2001(平成13)年  4月  (株)アイワイバンク銀行(現セブン銀行)設立
              5月  ATM設置開始

2002(平成14)年 11月  マルチコピー機を活用したチケットサービス等の取り扱い開始

2003(平成15)年  8月  出店数1万店突破

2004(平成16)年  1月  合弁会社セブン-イレブン北京有限公司設立

2007(平成19)年  3月  小売業として世界最大のチェーン店舗数を達成
              4月  独自の電子マネーnanacoの導入開始
              8月  セブンプレミアムを販売開始
             10月  カウンター調理(フライヤー)商品の販売開始

2010(平成22)年 12月  世界の出店数が4万店舗を突破

2011(平成23)年  5月  お買い物支援向け移動販売「セブンあんしんお届け便」開始

2012(平成24)年  1月  チェーン全店売上高3兆円を突破

2013(平成25)年  2月  出店数1万5000店舗突破

********************

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より