ウェブページ

最近のトラックバック

本の検索・注文


  • サーチする:
    Amazon.co.jp のロゴ

« 「わかりやすい授業」とは? | トップページ | 「教育にお金をかけろ」と言う資格のある人 »

注目される東京都立高校入試の採点ミス対応

 大阪だけでなく,東京でも,あってはならない入試の採点ミスが見つかっている。

 不合格だったはずなのに合格になった生徒はラッキーだったとして,

 その逆の生徒には気の毒だった。

 もう進学先の高校での授業や生活が始まり,部活動などへの参加も始まっているかもしれない。

 私立高校に進学した生徒はどうなるのだろうか。

 東京都教育委員会は,慰謝料を支払うことも検討しているという報道があった。

 さて,問題は今後の動きである。

 東京都の入試採点業務は,それこそ気の遠くなるような厳重チェックを行って,絶対に間違いが起こらないように実施されてきたはずである。

 だから,ミスがあった高校で,「こんなに何重ものチェックは必要ない,負担を軽減していこう」なんてこともあったとは考えられない(もし本当にそうだとしたら,大変重い処分が下ることになるだろう)。

 大阪府の高校の先生は,少しほっとしているのではないか。

 「東京でも同じじゃないか」と堂々と主張できる。

 大阪でも,テストを「マークシート方式」にして,教員のミスが起きない仕組みが検討されている。

 東京都で「マークシート方式」にGOサインが出たら,他の県も次々に追随するだろう。

 教員としてはそっちの方がラクでもあるから。

 ただし,記述式の問題もあるから,教員の採点業務が全くなくなるわけでもない。

 (私が密かに心配しているのは,

 記述式問題の採点が本当に適正に行われていたのかまで調査を入れ始めると,

 きりのないことになりそうだということである。

 これが都立の中高一貫校にまで波及すると・・・・。

 入試採点・合否判定には,とてつもない労力と神経を使う。

 公立高校の教師は,入試採点業務のときに特別ボーナスが出るという私立高校の教員をうらやましく思っている。)

 いよいよ,マークシート方式の開始か。

 本番で「塗り間違え」をする生徒はたくさんでてくるだろう。

 こっちは受験生の責任になるから,高校はラクである。


にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へにほんブログ村 教育ブログ 教師教育・教員養成へにほんブログ村 教育ブログ 社会科教育へ

« 「わかりやすい授業」とは? | トップページ | 「教育にお金をかけろ」と言う資格のある人 »

教育」カテゴリの記事

ニュースより」カテゴリの記事

教育改革」カテゴリの記事

教師の逆コンピテンシー」カテゴリの記事

教員の評価」カテゴリの記事

コメント

東京と大阪の違い、教師の不祥事が圧倒的に大阪が多い
そして性にかかわる不祥事が大阪には多い

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 注目される東京都立高校入試の採点ミス対応:

« 「わかりやすい授業」とは? | トップページ | 「教育にお金をかけろ」と言う資格のある人 »

2021年11月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
無料ブログはココログ

宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より