教職課程の教科教育の問題点
教育実習にくる大学生が,授業の準備を始める段階で,初めて「教科書」というものにふれることが多くて驚かされる。
大学では,中学校に教育実習に行く学生に,中学校の教科書を読ませていない。
今の大学生は「ゆとり世代」ど真ん中だから,
内容量が増えただけでなく,言語活動の充実が求められている今の学習指導要領に基づく教科書に対応しきれていないことが課題である。
教員の世界では笑い話だが,
「指導案」の書き方すら習っていない学生もいて,
いざ書かせてみると,
「教科書のここからここまでを読ませて」
「この行とこの言葉にアンダーラインを引かせて」
というのが延々と続くものがあった。
「何?これ?」
とたずねると,
自分の受けた授業がそういうものだったからだという。
こういう人は,もう一度,まともな授業を中学校から受け直さないと,
とてもではないが現場の教師にはなれない。
・・・・なんてことを書くと,次々に
「自分の先生もこうです」なんて情報が寄せられそうでこわい。
中3のお子さんがいらっしゃる保護者の方へ,
こんな質問をなさってみてください。
「九州地方の一番の特色って何?」
「古代と中世の違いって何?」
もし,「そんなのはやったことがない」と答えたら,
あなたのお子さんは,学習指導要領に示された内容が習得されておりません。
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