「わかりやすい授業」とは?
~が~であることが,「すっきり」理解できた・・・・
こういう感想が出されるのが,「わかりやすい授業」の典型でしょうか。
しかし,そこには2つの落とし穴が待っているかもしれません。
1つめ。
1週間後,それが「わかっていたかどうか」を確かめる問いを出してみます。
すべての生徒が,その答えをノートに書くことができるでしょうか。
「わかったつもり」になっただけで,知識として定着していない・・・・・
生徒が活用できない一過性の「なるほど感」ほど役に立たないものはありません。
2つめ。
そもそも,本当に「わかった」と言える状態なのか。
以前にも書きましたが,たとえば,
「鎌倉に幕府をおく地形的なメリットとは?」の答えは,
「三方を山に囲まれ・・・」
で「わかったつもり」になっている生徒は少なくありません。
山が森で覆われている状態でなければ,敵の攻撃目標である自陣が丸裸の状態になってしまいます。
「わかりやすい授業」というのは,学力向上にとっての「敵」かもしれないということを自覚しておくべきです。
生徒が自分の力で,どのように考えたら答えに近づけるかがわかりやすい授業を目指すべきです。
森の中を子どもが自分の足で歩いて,
高いところに登り,
視界が開けて下が見渡せる,
そんなイメージの授業を展開したいものです。
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