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「教育にお金をかけろ」と言う資格のある人

 「給料分の仕事はしている」と自分で判断する人間がいる。

 どのような人間が口にする言葉か,だれでもわかるだろう。

 指導力のある教師は,ICT機器などに頼らなくても,学習指導要領が求めているものを実現する力をもっている。

 教育につぎ込まれてきた「無駄なお金」の意味もよくわかっている。

 「何にいくら,どうして必要か」を語ることができずに,ただ「お金を増やせ」というのは愚の骨頂である。

 教育現場の危機は,教員免許をもっている教師よりも,

 子どもの学力を向上させたり,やる気を出させたり,才能を伸ばしたりできる人が世の中にはたくさんいることである。

 「無駄なお金」が何を指すかは言うまでもない。

 莫大な人件費の部分にメスが入り始めると,

 「教育にお金をかけろ」と叫んでいる指導力不足の教員自身が危うくなっていく。

 今は,「学ぶ」ための材料はネット上にあふれかえっている。

 この利用を進めることで,人件費のコストが半分以下に,成果が2倍以上に,

 あわせて4倍以上の効果が現れた・・・・などという実践成果がでないように,

 全力を尽くして手を抜かなければ,自分の身が危うくなる人間がいる。

 多くの人が,「公教育の充実を」と叫んでいるが,

 「公教育の何をどう充実させるべきか」という問いの答えは,

 現場に出てみれば一目瞭然である。

 そこを語らなければ,日本の教育は絶対に変わらない。


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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より