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教育に関する出版業界の不思議

 小学校教育に関する本は,比較的たくさん出版されていることを,大型の書店や有名小学校の公開授業に行ったことがある人なら,よくご存じだろう。

 中身を読むと,中学校の教科書より易しい言葉でいろいろと書かれている。

 何だか情けない気になるのは,小学生向けの本のように,イラストがいっぱいである。

 小学校の教師のレベルを下げているのは,出版業界がやっている「編集方針」ではないかとさえ思ってしまう。

 子ども向けの本より子ども向けな本が売れるそうである。

 一方で,先日,学校経営に関する本を読んでみたら,これも驚いたことに,ウェブ上に公開されている行政の資料をそのままコピペしたような章が「論文」などとして紹介されている。

 ブックオフなどに行けば,そのうち100円で売られる運命にある本だと思うが,こういうどうでもいい本が出版される一方で,本当に本にする価値のあるものが出版されないというのが,この国の教育に関する出版の事情である。

 売れない「専門書」より,とりあえず買い手がつく本が出版されるのは理解できるが,これだけ内容のない本を出版する会社があるというのはよく理解できない。

 味も素っ気もない行政文書だが,そこには国の教育改革の流れを本当は左右すべきであるような重要な論点が,さらっとふれられていたりする。

 ところがいざ,はじまってみると,「言語活動の充実」のように,「何だか良さそうなイメージのするフレーズ」とセットになっている,中身のない提案だけが通っていく。

 「イメージに流されやすい」のは,この国に限らず,多くの人が陥りやすい「失敗」の原因の一つだろう。

 広告業界の裏話を聞けば聞くほど,人間のまだ「情報」から「独立」できていない姿が明瞭になってくる。

 「ウケがよい」ことばかりを重視する国の教育政策に,何の期待ができようか。

 
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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より