ゴーストライターの誇り
ラジオで「ゴーストライター」で有名な?作家の話を聴いた。
印税の分け前は「原著者」が5割5分,「ゴースト」が4割5分,という細かい情報まであった。
書くことがプロではない企業の経営者とか,名の売れた人物などから20時間くらいの聞き取りをして,その内容を文字にするのが「ゴーストライター」の仕事だそうだ。
出版業界でこういう仕事が当たり前のような状況であるとしたら,
「原著者」を「語り部」とし,「ゴースト」を「インタビュアー兼編集者」として出版すればよいのに。
「ゴースト」という言葉の「響き」は,日本では「ゾンビ」ほどは悪くないように思われるが,
やはり一人の人間として認知されるべきものではなかろうか。
多くの人は,「この人にこんな文章を書く暇などないだろう」と気づいていたりもする。
出版業界が,「売れっ子」の名を借りた方が,信用ができ,本がよく売れる,という効果を狙って「ゴースト」から搾取しているという見方もできるが,
「ゴースト」には「ゴースト」なりの職業倫理があることがわかった。
「自分がいなければ,この本の内容は世に出ない」と信じ込まされることによって,「文字化」することに全身全霊を傾けていらっしゃる・・・でも,名もなき透明人間のままでいいのだろうか。
4割5分というのが,とても「納得しやすい,絶妙な割合」であることを痛感させられる。
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