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常に前を向いていこう~トラブル回避のための7か条~

 学校現場では,教師のエネルギーの多くがトラブルへの対処や様々な人間関係の調整に費やされる傾向が高まっている。

 管理職も同様である。こういう「後ろ向き」の仕事が多いせいか,

 そもそも,「教師の仕事ではない」と当たり前のことを考えている人が多いせいか,

 管理職になる(なれる)人が足りなくなっている。

 「学力向上」をテーマにして,授業改善に地道に取り組むよりも,

 「学力調査問題」を事前に練習させて慣れさせ,少しでも高い点数をとらせる方がラクである。

 しかし,それでは「前に進む」ことにはならない。

 西條剛央という,ジャイアンの友達?のようないかつい名前の学者が,「ふんばろう東日本支援プロジェクト」代表としての経験を本にしている。

 読書篇で紹介した内容に若干の加筆をして以下に記しておく。

 私は,「構造構成主義」という理論がどれだけの広がりを見せるか,注視している。

 「構造構成主義」は,かつての孫子の兵法ほどの「威力」はないかもしれないが,ボランティア活動の運営のように,「実践」に生かされることになった理論だから,「価値がある」。

 「価値とは何か」は難しい問いだが,「被災者にとっての価値とは」などという視点で考えるだけで,景色は違ってくる。
 
 ドラッガーの言葉を引いて,次のように説明されている。

>価値とはどこかに転がっている「モノ」ではなく,相手(顧客,ユーザー)が見出す「コト」である

>価値創造とは,相手(顧客)に価値を見出してもらえる可能性が高いと考えられるモノやサービスを創造すること,ということになる

 「商品を売ってもうける」世界ではなくても,この「価値」の意味のとらえ方は参考になる。

>起きた出来事は変えられないが,出来事の意味は事後的に決まる

 という「意味の原理」も,「次の一歩」を踏み出すために欠かせないものである。

 ・・・こういう「認識」をもとに,ボランティアの運営をしていても,トラブルは避けられない。

 防げるトラブルをどうやって防ぐか。

 家庭でも職場でも,学級でも・・・・7つの処方箋は,多くの人が利用すべきである。

>(1) 質問は気軽に,批判は慎重に

 若い教師は,ベテラン教師にどんどん自分の疑問をぶつけるべきである。

 陰で悪口を言っても何も始まらない。

>(2) 抱えてから揺さぶる

 管理職は教師たちを,親や教師は子どもたちを,まずは「抱える」ことで,「存在自体を尊重する」姿勢を示すべきである。

 そのあとで,「行為に対する反省を促す」「誤った行為自体を否定する」ことで,しっかりと自ら立ち止まらせることが有効である。

 最初に強制的に立ち止まらせてしまうと,そのことへの不満から,自らの行為を正当化しかねないのが人間である。坂道を転がり始めてしまうと,なかなか止まれなくなる。

>(3) 集中攻撃に見えるような言動は慎みましょう

 組合が強かったころ,職員会議は管理職をいじめる場であった(学校もあった)。

 自殺者が出るのも無理はない。壮絶な「いじめ」は,「いじめっ子」を襲うとき,歯止めがなくなる。

>(4) 初めての参加者も見ています

 あとからだれでも議論に参加することができるように,オープンな雰囲気を保ち続けることは大切だが,難しいことでもある。人間は,「それなりの経験」をしていることを誇示したくなる,せこい存在だから。

>(5) 電話や直接会って話しましょう

 大切な話ほど,メールや電話ですまさないようにしたい。企業では,退職願がメールで届くのもジョークではなく実際に起こっていることである。これでは組織はもたない。

>(6) 休むこと

 不登校の生徒への「登校刺激」はほどほどにすべきである。あせる保護者をなだめるのが,教師の仕事である。症状が悪化し,たいへんなことになった子どもの事例をいくら話しても,「うちの子はそうじゃない」と考えるのがたいていの親である。親の方も「休ませる」工夫をしたい。

>(7) 被災者支援を目的としている人はすべて味方です

 教師間に敵味方はいない。組合員による非組合員への差別的な発言をよく耳にしたが,本気度は対管理職ほどではないにしろ,現場の雰囲気を暗くし,風通しを悪くする原因となる。

 管理職も含めて,教師はすべて「味方」であるはずである。

 気をつけたいのは,子どもや親のトラブルへの関わり方である。

 「どっちの味方なんですか」なんていうイヤな言葉に揺さぶられない,強い意思をもっていたい。


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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
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  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より