ほんの一瞬の油断が・・・
職場の部屋の整理をしながら,高校野球の海南VS池田の試合を見ていた。
すんなりと海南が勝ちそうな雰囲気だったが,
同時に「何かが起こる」という気がしてならないのが春の選抜である。
野球中継を耳にし始めてから,幾度となく
「解説者が褒めているプレーヤーがヘマをする」場面に出くわしてきた。
その逆に,「解説者がけなしてくれれば,活躍できる」なんて希望も持たせてくれた。
今日の試合では,ショートゴロゲッツーで2死ランナーなし,あと一人・・・・・になるはずの場面で,
「最もエラーしにくい打球」を処理しそこなってしまった。
野球を長くやっているとよく接する場面で,「捕球の前に,次の動作に入ってしまう」結果として起こるエラーだった。
すでに好プレーを幾度かしており,バットで先取点,追加点をあげている選手だったから,
まさに「天国から地獄へ」と突き落とされた1プレーだった。
スポーツの世界に限らず,
「絶対にミスしないはずのところで,本当に致命的なミスが出る」ことをきっかけに,
「ミスの連鎖」が生まれ・・・・ということが起こりうる。
坂道を転がり落ちるように,運から見放されていく。
起こってしまったことは取り返せないが,こういう場面は,次世代の選手(もちろん,まだ春の選抜だから,夏がある選手も含めて)に目に焼き付けてほしいところである。
番組では,かつておこった「まさかの逆転劇」も紹介されていた。
負けた側には,どうしても「詰めの甘さ」というものが目立ってしまう。
勝った側にも,いくらでも「甘さ」はあったわけで,だから直前まで負けていたのだ。
勝った側が,最もこの「出来事」を教訓とすべきなのかもしれない。
「今年の卒業生は,大きな事故や事件もなくてよかった・・・」と振り返っている先生方も多いかもしれないが,よくよく検証しておくべきだろう。
今は,指導要録の作成で区切りをつける時期である。
どのような「言葉」を残してあげるのがいいか。
基本的に,あとは「誰も読まない」ような指導要録だが・・・。
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