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北方領土の「雲」がなくなる日

 ソチオリンピックの開会式で,日本の入場行進時に映し出された日本地図で,

 北方領土が雲で見えない状態になっていたことが写真つきで報道されています。

 雲が晴れていてそこに何も描かれていなければ,それこそ大問題ですが,大会運営者の適切な配慮の結果といってよいでしょう。

 雲は「固定的」なものではないことが,明るい暗示になっていると解釈したくなります。

 雲が晴れても,そこは一面の雪で「真っ白」の地図になっているかもしれません。

 その雪も解かすためには,粘り強い返還要求運動や交渉が必要です。

 そのためにも,「知識」が必要です。

 歴史だけでなく,地理も。

 では,中学生の地図帳ではわからない質問を一つ。

 「日本で暖流が北から流れてくる場所はどこ?」

 ・・・「宗谷海流」「宗谷暖流」をネットで検索してみてください。

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より