入試に際して・・・インフルエンザにかかった場合は,事前に相談を!
入試のシーズンになると,
という記事へのアクセスが増えます。
記事にも書きましたが,昔は
「インフルエンザは出席停止の措置を校長がとっているはずだから,入試会場にも来られないはずだ」という論理で,「受検を認めない」という方針がありました。
しかし,人生で1回しかない高校の入学選抜を棒に振るのはいやだ!と思う中学生が,
「インフルエンザにかかっていることを隠して」
あるいは,
「高熱が出ているのに,病院で検査を受けずに」
入試会場に来てしまうことは十分に予想されます。
高校がもし入場時に全員の体温チェックをしてくれるなら不安も軽減しますが,
「自分の近くにインフルエンザにかかっている受験生がいるかもしれない」なんて気持ちになってしまったら,試験問題にも集中できなくなります。
だから,高校側は,「インフルエンザにかかっていても,自身の健康に重大な問題がない限り,・・・特に,熱が下がったばかりの生徒とか,あまり熱が上がらないB型の患者」については,別室で受検させるような措置をとるべきだ・・・・という私の主張のもとで,出されたのが記事で紹介している文書なのです。
当時は,恫喝を受けながらも,必死に問題の所在がどこにあるかを訴えたおかげで,当時の「感染症対策本部」が動いてくれました。
行政は対策を一つ実行してしまい,それで問題なく事が進めば,あとはその「前例」に従って処理できますから,「新型インフルエンザの集団感染の恐怖」のおかげで今がある,といった感じです。
くれぐれも,「隠さない」ように。
事前に中学校を通して,しっかり相談しましょう。
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