NHKでも紹介されたアニメ映画『ジョバンニの島』
本日,2月7日は「北方領土の日」です。
なぜ2月7日が「北方領土の日」なのでしょうか?
1 北方領土返還要求運動がスタートした日だから
2 北方領土が不法占拠された日だから
3 日本とロシアとの間で条約が調印され,国境が画定した日だから
4 日本が最初に「日本の地である」ことを宣言した日だから
5 ロシア人のニーナさんの名前にちなんで
滅茶苦茶な選択肢が紛れていますが,社会科の先生でなくても,その理由は知っておきたいものです。
北方領土で当時のソ連軍が侵攻してきたときのこと。
これは独立行政法人 北方領土問題対策協会のHPで,何人かの元島民の方のインタビューが動画で見られるようになっていますから,情報はいくらでも手に入ります。
日本人とロシア人が混住していた時期があることなど,詳しく知らない人も多いでしょうが,
当時のことをよく「学べる」アニメーション映画が今月22日に公開されます。
『ジョバンニの島』です。
本日のNHKニュースではかなりの時間を割いて,紹介されていました。
元島民の方の平均年齢は80歳近くとなっており,人数も7000人程度まで減少してきています。
北方領土の返還要求運動に長く携わってきた方々のお話を聞いて,そういう運動を続けている方々の存在を知らせるだけでも,社会科の教員をやっている価値があるだろうと思っています。
解決がどれくらい難しい問題かはみんなわかっていますから,あとは
「難しいからやらない,かからわない」という単純な発想の人に何を語りかけるか,という智慧を集めていかなければなりません。
『ジョバンニの島』は,全国の小学校で,ぜひ上映していってもらいたいです。
小学校の夏休みは教師たちは必ず誰かが出勤していますから,連日,教育用の映画の公開をしてもらってもいいんですよね。
プロジェクターの性能もかなりよくなりましたし。
塾づけにされるだけの子どもたちからは,「夏休みなんていらない」という声も聞かれ出すかも・・・。
« 教師ならわかる「突然いい子ぶる子ども」の特徴 | トップページ | 北方領土の「雲」がなくなる日 »
「教育」カテゴリの記事
- 教員になりたての人がすぐ辞める理由(2019.01.12)
- 教育は「願ったもの勝ち」「言ったもの勝ち」ではない(2019.01.08)
- 「一人も見捨てない」は罪な要求である(2019.01.04)
- 列で並ぶこと自体が好きな?日本人(2019.01.01)
「ニュースより」カテゴリの記事
- 止まらないビールの需要減(2018.12.30)
- 五輪ボランティアの数字を見て(2018.12.27)
- 南青山に似た環境の公立学校は,頑張った。(2018.12.23)
- 愛校心によって大切なものを失った経験から(2018.12.16)
「中学受験」カテゴリの記事
- なぜ東大を選ぶのか?(2018.07.08)
- 小5の受験生の社会科勉強法(2018.01.11)
- 現実的な教育内容や教育方法の議論がなぜ小学校や高校では役に立たないか(2017.12.29)
- 「わかっている子」の説明で,「わかっていない子」が理解できるようになるか?(2017.08.24)
- 小学校に通わないのが当たり前の時代が来る?~英語で一流を育てる(2017.07.16)
「学習指導要領」カテゴリの記事
- なぜ新しい学習指導要領が失敗に終わることがわかっているか(2018.01.17)
- 現実的な教育内容や教育方法の議論がなぜ小学校や高校では役に立たないか(2017.12.29)
- 歴史用語半減による「ゆとり」が生むもの(2017.11.19)
- 教師の成長力を奪う力(2017.11.19)
- 成長をとめないために(2017.11.18)
「歴史学習」カテゴリの記事
- 皇族への言論弾圧(2018.11.30)
- 正倉院展を訪れて(2018.11.06)
- 日本における戦後の急速な発展を支えた教育とは?(2018.09.22)
- 近づきにくい人に近づく方法(2018.09.10)
- 縄文女子と飯盛山のさざえ堂(2018.08.15)
「社会科」カテゴリの記事
- 止まらないビールの需要減(2018.12.30)
- 皇族への言論弾圧(2018.11.30)
- ありえない課題設定・・・EUが1つの国?(2018.11.24)
- 1000人当たりの暴力行為発生件数ワースト5は(2018.10.29)
- 創造性を奪うポートフォリオ評価(2018.06.05)
「教職教育」カテゴリの記事
- 「総合的な学習の時間」の指導ができるように教育できるのはだれか(2019.11.24)
- 生徒との対話の中から自然に目標達成へのルートをつくる(2018.12.26)
- 私でなくてもいい,私ではない方がいい(2018.12.14)
- 現実的な教育内容や教育方法の議論がなぜ小学校や高校では役に立たないか(2017.12.29)
- 日本の教育に欠けている「適時的で適正な評価」の発想(2017.12.25)
「教育実習」カテゴリの記事
- 現実的な教育内容や教育方法の議論がなぜ小学校や高校では役に立たないか(2017.12.29)
- 日本の教育に欠けている「適時的で適正な評価」の発想(2017.12.25)
- 鉄道トラブルと学校教育の劣化の共通点(2017.12.23)
- ネガティブ・ケイパビリティ~解決困難な問題に正対し続けられる資質能力(2017.12.04)
「教員研修」カテゴリの記事
- 現実的な教育内容や教育方法の議論がなぜ小学校や高校では役に立たないか(2017.12.29)
- 日本の教育に欠けている「適時的で適正な評価」の発想(2017.12.25)
- 鉄道トラブルと学校教育の劣化の共通点(2017.12.23)
- ネガティブ・ケイパビリティ~解決困難な問題に正対し続けられる資質能力(2017.12.04)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント