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教員による選挙妨害

 妨害されたのは,

 国政選挙や地方選挙のことではない。

 生徒会役員選挙のことである。

 多くの中学校において,

 「生徒会」という組織は,みせかけの「自治」=「自治ごっこ」をさせられる場にすぎない。

 担当の教員の言いなりになり,学校の思うように動かされていく。

 教員専制が学校という場である。

 そんな学校の中での「生徒会」が,「民主主義の国のものか!」と非難されることもあろうが,

 たいていは,「大人の都合」「しょせんは子ども会」として見過ごされるものである。

 報道されていたのは,

 「~に投票されると都合が悪い」ことを直接的に告げていた教員たちの「不始末」である。

 こういうのを「化けの皮がはがれた」という。
 
 自治活動の本旨に背くことを,教員がしてしまう。

 同じようなことが,他の学校で起こる可能性はゼロか?

 問題が起こった学校は,特別なところなのか?

 私は,わずかな期待を抱いている。

 そこまでして当選させなかった背景に,

 「自治が実現する可能性があった」かもしれないからである。

 政治や自治について語る際に,いつでも思い出す「座右の書」がある。

 中江兆民の『三酔人経綸問答』である。

 最後の場面で登場人物の「南海先生」が語る言葉の重みを,生徒会役員選挙に立候補する中学生にはぜひ感じてもらいたい。

 
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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より