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ビジネス英語で変わる教育への姿勢~その1 AIM~

 英語で自己紹介するよりも,気の利いた日本語の俳句を詠む方が難しい。

 楽天の社内公用語化から,もうかなり時間が立つが,「たかが英語」という姿勢はなかなかである。

 さて,NHKの入門ビジネス英語で,いくつかの「単語」の使いみちを知ることができたが,それをまとめたテキストが2年前に出版されている。

 『ビジネス英語に効く英単語101』(関谷英里子著,NHK出版)から,仕事の改善,教育現場での指導言の改善に役立つと思われる「単語」をピックアップしてみたいと思う。

 「やる気を見せる英単語」の最初に取り上げられているのが,AIM。

 Do you have high aims?

 教師がそう問われて,いくつ「具体的な目標」を答えることができるだろうか。

 もちろん,日本語でもかまわない。

 教師は,生徒にこのような質問をしているだろうか。

 ビジネスの世界では,

 「ベストを尽くします」とか,「がんばります」という姿勢には意味があるが,言葉には意味はない。

 「ベストを尽くしたとして,どのような成果が出せるのか」

 「がんばった成果として,どのような数字が出せそうなのか」

 を答える習慣が求められているのがビジネスの世界である。

 学校現場での教育という仕事は,ビジネスではない。

 しかし,子どもたちの多くはビジネスの世界に飛び込んでいく。

 ビジネスの世界とあまりにもかけ離れた教師の言動に毒されると,

 子どもたちはビジネスの世界に入るときに拒否反応を示してしまう。

 そして,ビジネスの世界には向いてないから,という消極的な理由で,公務員を選んでしまう。

 そんな負の連鎖に陥るのはよくない。

 だから,教師は,多くの子どもが飛び込んでいくビジネスの世界の常識を知っておくべきであり,

 自分はともかく子どもたちには,将来を生きるために必要なものの考え方,最低限の技能を身に付けてあげるべきである。

 教師の仕事に,数値目標などそぐわない,という人。

 こんな目標から初めてみたらどうか。

 朝8時までに終わらせる事務的な仕事を50%増やしてみる。

 昼休みに体を動かす時間を20分は確保する。

 声をかける子どもの人数を,10人ほど増やしてみる。

 具体的な行動目標が,教師の「動き」を変えることがある。

 そして,それは自発的に定めた目標でないと,意味はない。

 こういうことを習慣化した教師を見て育った子どもが,当たり前のように

 自分なりの「具体的な目標」を定めて日々の活動を充実させている姿を見るのはうれしいことである。


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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より