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小学校学習指導要領・社会科編(試案)=昭和22年版 に示された,小6・社会科の学習活動例

 さて,いよいよ小学校6年生の学習活動例になります。

 総合的な学習の時間は,こういう活動を模範?として実施すればよかったのかもしれませんね。

*********************

問題一 仕事を通じて人々はどんなふうに協力するか。

~学習活動の例~

(一) 分業の方法といろいろな職業を知ること。

 1.家庭での手伝いの表を作る。

 2.家の人たちの仕事の表を作り,その分担,時間,方法について改良案を作る。

 3.学校その他の掃除を最も効果的に行う分業的方法を実行する。

 4.一週間のうちでいろいろな職業の人から受けた世話について表を作る。

 5.自分の一族や祖先や知人の職業を調べる。

 6.土地の人々の職業調査を行い,分類して統計を作る。

 7.自分たちの日々の生活に必要な職業を調べる。

 8.土地の人々の職業を土地の特産品と対照検討する。

 9.老人に聞いたり,本を読んだりして,昔と今の職業の変化を知る。

 10.食料品,日用品の幾つかについてその生産から入手までの過程及びそれにだすさわる人々を表にし,実際に調べた結果を作文に書く。

 11.新聞社や印刷所に行き,そこに働いている人たちの仕事を観察する。

 12.学級で新聞を作るためいろいろな業務を分担しあう。

 13.特に交通上の利便を与えられる職業を表にする。(たとえば医者,産婆,警察官)

 14.自分の家の家業はどんな人たちのおかげを受け,またどんな人たちに利益を与えているか報告する。

 15.家業の手伝いをする。


(二) あらゆる仕事の価値を理解する。

 1.人間は,一人では生きていられないということを示した物語を読んだり,映画を見たりする。
 
 2.なぜ労働と労働する人とを尊敬しなければならないか話しあう。

 3.仕事によって貴せんの差別をしていた昔のことを話しあう。

 4.なるべくありふれた職業をとりあげ,それがなかった場合生ずる不便さを表に作る。

 5.学級の行事その他の活動で,自分の分担した仕事を遂行した体験を作文にし,それをもとにして共同の方法や仕事の価値について話しあう。

 6.母の一日の仕事を全部書きあげてみる。

 7.子供たちが相談して,母の代りに一日の仕事を全部してみる。 


問題二 社会を発展させるものは何か。

~学習活動の例~

(一) 家庭及び学級の変化を発見する。

 1.各自の家における最近の変化について話しあう。(たとえば職業,成員,楽しみの変化と,その理由など。)

 2.自分の学級のよくなって来た点とその理由とについて話しあう。

 3.学級自治会の記録を調べ,今後の計画を立てる。(六年の学級として,また卒業後の連絡等のために。)

 4.各自の家の記録(今までの歴史と今後の出来事が記入できるもの)を作る。

 5.友だち,家,学校,町(村)をよくするために努力した自分の記録を作る。


(二) 郷土(児童の住んでいる土地)の社会の変化を知る。

 1.郷土の人口の変動を示すグラフを作り,その理由(たとえば新しくその土地に移って来た人たちの数や職業などと関連した)を話しあう。

 2.郷土の生産物を示す標本を集め,その産額の変動を示すグラフを作る。

 3.郷土の基本財産の増減とその使途について役場の人から話を聞く。

 4.郷土の社会にどんな楽しみがあるか調べる。

 5.郷土の音楽・美術・文学について話しあう。

 6.榔土の生活を向上させるために作られた諸団体の幹部を招き,その事業について聞く。

 7.郷土の発展に尽くした先覚者や指導者の業績について話を聞く。

 8.郷土の振興方策を示す図表を作る。

 9.榔土の振興した姿を絵に書いて示す。

 10.学級の友だちが生活したことのあるよその社会の状況を思い出して文に書いてもらい,なぜそこで生活したか,その生活は気に入ったかどうかについて聞き,話しあう。

 11.新しく土地に来た人を招いて,他の土地でのおもしろい経験について話してもらう。

 12.最近急速に発達した付近の町や市を地図で調べ,その理由を話しあう。

 13.土地の振興に役立つ事業を選んで,自分の得た金を寄付し,その効果について聞く。


(三) わが国の将来の発展を考え,それに対する適応を工夫する。

 1.敗戦後の国民生活のいろいろな負担とその理由とを話しあい,その解決策について調べる。

 2.戦災者,引揚者,失業者の数を調べ,その人々の生活建設への努力と社会の人々の援護の仕方について話しあう。

 3.わが国の再建計画と国土計画について読み,それを表にする。

 4.いろいろな社会事業団体や組合などの仕事を調べる。

 5.わが国の見返り物資の展覧会を計画する。

 6.わが国の観光施設を示す地図を作り,写真や絵を集める。

 7.わが国の音楽,美術,工芸,文学について調べる。


問題三 どうすれば私たちは安全な生活ができるか。

~学習活動の例~

(一) 事故や病気を来たす原因を知る。

 1.各種の工場を見学して,採光,換気,清潔,騒音等の状況を知り,それと健康との関係を話しあう。

 2.都会と郊外,山野,海辺の相異を見つける。

 3.各種の工場の工員や職人を呼んで,それぞれの健康保持法の話を聞く。

 4.できるだけたびたび郊外,山野,海辺に出かける。

 5.各種の工場を見学し,事故が起るおそれのある機械に注意し,事故を防ぐ工夫を話しあう。

 6.工場特有の病気について話を聞き,それを防ぐ方法を話しあう。

 7.家,学校,地域の社会について,火の危険,不適当にはられている針金その他の危険物,危険な化学薬品,あぶない曲がり角や交さ点などの所在に注意する。

 8.家や学校の毒薬物に張り紙をする。

 9.水泳場として安全な場所の境界を示す標識を設備する。

 10.近眼の大人を招いて,なぜ近眼になったか,どんなに不自由かを聞く。

 11.交通事故や機械事故の統計をとる。


(二) 事故を防ぐ方法を発見する。

 1.郷土を安全にする計画を立て,みんなで実行する。

 2.高架線,地下道,ガード,道路標識などのように,事故防止のための,進歩した方法を見,報告をする。

 3.航路標識,救命具,うき,救命艇,ブレーキ,ヘッドライトなど旅行を安全にする設備を読んだり,報告をする。  

 4.燈台と燈台守の話を聞いたり,読んだりする。

 5.踏切番を招いて話を聞く。

 6.電気会社の人を招いて,家で電機器具を使う際の注意を聞く。

 7.禁煙の場所についてその理由を話しあう。

 8.色盲の人の従事できない仕事を発見し,その理由を話しあう。

 9.望楼勤務の消防署員や夜警の人などを招いて,その人たちの仕事について聞く。

 10.映画館,劇場,百貨店,公会堂その他について非常口,防火用具,火災報知機等を見て,火事の際の行動について話しあう。

 11.防火訓練をする。

 12.鉱山その他でなされている危険予防の施設を絵図に作る。

 13.交通訓練のポスターを書く。

 14.半鐘,サイレン,ベル,信号等の意味を話しあい,それに対してどうするかという自分たちのきまりを作る。

 15.毒きのこを見分ける。

 16.いろいろな応急手当の実習をする。

 17.登校下校にあたって下級生の指導をする。

 18.働きに出ている家族の人たちの健康状態についてたずねる。


問題四 私たちと私たちの子孫のために,天然資源を保存するには,私たちはどうすればよいか。

~学習活動の例~

(一) 天然資源の種類に関する知識を集める。

 1.郷土のいろいろな土壌を集め陳列する。

 2.土地によって土壌のちがうことを観察させる。

 3.郷土の森林地帯の今昔を比較する地図を作る。

 4.原始林を見るため,遠足したり旅行したりする。

 5.はげ山を見,はげ山になったわけ及びそれによって人々の生活上困ることについて話しあう。

 6.水力の重要な源となるもの(湖,川,沼)を示す絵図を作る。

 7.わが国の河川の分布図を書き,それに水力発電所を記入する。

 8.わが国の鉱山及び油田の所在地を示す地図を作る。

 9.わが国の必要とする外国の自然資源を知るため読書する。

 10.わが国のおもな漁場を示す地図を見て,魚類の分布状態を判断する。

 11.かつお漁場が季節によって移動する状況を地図で見る。

 12.わが国における植物の北限または南限を示す地図を作る。

 13.わが国の動物の分布を示す地図を作る。

 14.毛皮獣の種類とその住んでいる地方に関して読む。

 15.郷土における天然資源の展覧会を計画し,その材料を集める。

 16.天気図を書いたり読んだりする。

 17.その土地の雨量,気温,風向き等の月別グラフを作る。

 18.日本及び世界各地の気候図を読む。


(二) 天然資源の保護の重要さとその方法に関する知識を得る。

 1.わが国の森林管理にあたっている人々の話を読む。(営林署の人々など)

 2.山火事の原因と被害及びその防止法について話しあう。

 3.山火事によって消失した地域を地図に示す。

 4.森林の濫伐と土地の侵蝕との関係について読み且つ話しあう。

 5.土地の崩壊(がけ崩れ,山崩れ)の防止について話しあう。

 6.校庭の侵蝕された土地,崩れた土地に,草木を植えたり,コンクリートや石のかきを築いたりする。

 7.その地方における治水及び防火の事業とその効果について読んだり話しあったりする。

 8.苗木を作っているところを見学し,植林の種類やその栽培法,接ぎ木の仕方などを見る。

 9.植木屋に行って盆栽の作り方,世話の仕方などを見る。

 10.その土地の木の葉を使い,模様を作る。

 11.乾燥した土地に木を生えさせるためのかんがいの方法を調べる。

 12.植林(造林)計画に関する新聞,雑誌の記事を集める。

 13.野外遠足をして樹木を調べる。

 14.森林保護の映画を見る。

 15.天然資源の代用品の使用の増加したことについて,読んだり話しあったりする。(例えば,木材や鉄の代りに,セメントや陶器などを使う。)

 16.工業試験場や農事試験場に行って,資源の保存と利用に関する研究を見たり,話を聞いたりする。

 17.その地方における各種の土地の使用種別を示すグラフを作る。

 18.川や湖水などが発電に使用されている状況を調べる。

 19.電気の起源とその利用について,読んだり,報告したり,話しあったりする。

 20.電気の安全な使用及びその価値の理解のため,磁右,静電気,電流の実験をする。

 21.電気器具や電気装置の修理の仕方を調べる。

 22.電気のショートを防ぐために,線を絶縁しなければならないことを話しあう。

 23.大きなダムの所在地を地図によって調べ,その社会上,産業上の利便について話しあう。

 24.地方(関東地方,中部地方等)の発電所の所在地と送電路を示す地図を作る。

 25.発電所に行って,発電の状況を見たり,発電力について聞く。

 26.乾電池を調べ,化学薬品が力を起すのに使われることを学ぶ。

 27.電気の安全装置の修理について話しあう。(ヒューズを取りかえる前に,ヒューズの切れた原因を調べる)。

 28.魚類の価値と利用について研究する。

 29.魚のふ育所を見たり,その映画を見たりする。

 30.さけ,ます,たらその他の魚類の一生について学び,その商品としての価値を話しあう。

 31.真珠の養殖の話を聞いたり,絵を見たりして,その産業上の価値を話しあう。

 32.野生の動物,魚,鳥類の保護に関する話を関係者から聞くために,計画したり,これを実行したりする。

 33.毛皮獣の保護の方法について,物語を読んだり,聞いたりする。

 34.鉱山を見学し,濫掘について話を聞く。

 35.わが国の鉄の産額,使用量の変化を示す図表を作る。

 36.貧鉱処理についての物語を読む。

 37.能率の高い石油採取法を示す絵図を作る。

 38.石油のむだのない使用方法を発見する。

 39.石油や天然ガス採取に関する映画を見る。

 40.石油の精製法及び副産物について読む。


問題五 上手な物の買い方には私たちはどんな知識を必要とするか。

~学習活動の例~

(一) 商業について調べる。

 1.今の日本では,なぜ統制経済(配給制)が必要か話しあう。

 2.商品の値段にはどんな要素が含まれているかを発見する(原料費,製作費,労賃,運搬費,広告費,利益等)。

 3.なぜ今日の人々は自給自足をしないで,交易による生活をしているかを発見して話しあう。

 4.商業の発達についての話を聞く。

 5.手製のものよりも,機械で大量に生産されるものの方が安いわけをしらべ報告する。

 6.雑誌,新聞,ポスターその他から広告を集めてどれがより宣伝的かを話しあう。

 7.学芸会その他の催し物及び家の家業のため広告ポスターを書く。

 8.店の主人や支配人をよんで広告の効果を聞く。


(二) 衣服や食品について調べる。

 1.かん詰・箱入りの食料品・薬の外装・張り紙を調べて,その内容物と量とを知り,内容が正確かどうかを調べる。
 
 2.土地の産物と遠方の土地の産物との値段を比べて話しあう。

 3.季節による果物,野菜,魚の値段を調べて話しあう。

 4.高価で入手しにくい食料品の代用品を見つけて話しあう。

 5.家で作った野菜の費用と売っているものとの値段を比べる。

 6.料理を家で作る費用と,できたのを買うのとその値段を比べる。

 7.少しずつ買うのと,一度にたくさん買うのと,どっちが経済的かを話しあう。

 8.毛織物・綿製品・くつ・くつした等を買う時に注意すべきことをお母さんから聞いて話しあう。

 9.正しい洗たく法,乾燥法,アイロンかけを実行する。

 10.のりをつける効用を話しあい,のりの種類を挙げる。

 11.着物類を長持ちさせるための日々の注意について話しあう。


(三) 経済的に家のかざりつけをする。

 1.家や学校の室のかざりつけを計画する。

 2.百貨店,家具部,家具商に行って,いろいろな家具とその値段を調べ,便利で安いものを発見する。

 3.障子やふすまのこわれた箇所を美術的につくろう。

 4.べニヤ板と普通の木の家具とを区別して,おのおのの効用を話しあう。

 5.家具製作工場を見学する。

 6.椅子のこわれたクッションを直す。

 7.簡単なテーブルかけや花びん敷きを作る。

 8.カーテンを作って模様を工夫する。

 9.額ぶち,ブックエンド,紙くずかご,たな,本箱等を作って,家や学校に備えつける。

 10.かざりつけ用の彩色画をかく。

 11.昔の絵と今の絵(その写真)を並べて鑑賞する。

 12.複製の絵画を選んで飾りつける。

 13.絵をどんな所にどんなふうにかけたらよいかを話しあい,実施する。

 14.畳の歴史を聞き,その手入れ法を話しあう。

 15.床の間など木造の所をふいたり,つやを出したりする。

 16.本を読む時,遊ぶ時,ねる時の適当な場所と照明とを話しあう。

 17.ラムプシェードを作る。

 18.いろいろな品物について方々を歩いて,どこが安くてよいか調べる。

 19.家の人たちが,ほめている店について,しらべて報告する。


(四) 小遣い銭の使い方を発見する。

 1.小遺い銭の出納簿を作って記入を続ける。
 
 2.お正月,お祭,遠足等の時の小遣い銭の使い方について話しあう。

 3.学年や学期のはじめに入用な金額を調べて予算表を作る。

 4.学級の催し物に必要な品物を調べ,それを買う金の出し方,その使い方を話しあったり,実施したりする。


問題六 工場生産は,どこにどのように,発達するか。

~学習活動の例~

(一) 工業製品の種類を発見する。

 1.われわれの身のまわりにある工業製品を挙げて表を作る。

   ○学習に使われているもの(書籍,ノート,紙,鉛筆,万年筆など)

  ○衣服類として使われているもの(綿織物,毛織物,絹織物,手ぬぐい,ハンケチ,洋服,帽子など)

  ○住居に使われているもの(木材,家具,ト夕ン,かわら,電気器具,時計,ラジオ,ミシン,食卓,机など)

  ○食事関係に使われているもの(陶磁器,漆器,ガラス,製粉機,電気コンロ,七輪,なべ,かまなど)

  ○交通に使われているもの(船舶,荷車,汽車,電車,自転車,自動車など)

 2.生活上必要な繊維製品にはどんなものがあるかを調べて表を作る。(生糸,絹織物,綿糸,綿織物,毛糸,毛織物,麻糸,麻織物,人絹織物,スフ,各種交ぜ織物,メリヤスなど)

 3.生活上必要な金属製品を挙げて表を作る。(鉄,鋼製品,アルミニューム,アルマイト製品,銅製品,鋳物、くぎ類,ブリキ,しんちゅう等)

 4.日常生活に必要な機械,器具を挙げて表を作る。(電球,ラジオ,時計,ポンプ,汽車,電車,自転車,自動車など)

 5.日常生活に必要な化学製品を挙げて表を作る。(医薬,石けん,紙類,セルロイド,人絹,ゴム製品など。)

 6.食料工場で作られている工業製品を挙げて表を作る。(しょう油,みそ,酒,ビール,たばこ,粉類,でん粉,砂糖,かん詰,乳製品,氷,菓子など)

 7.わが国で自給できる工業製品を調べて表を作る。

 8.工業原料のうち,外国から輸入しなければならないものを調べて表を作る。

 9.わが国の工業製品のうち輸出品として重要なもの二三を挙げて,これまでの累年輸出量をグラフに示す。(生糸,絹織物,綿糸,綿織物,鉄製品など)

 10.工場を見学して,その工場に使われている工業資材や機械類について,説明を聞き,表を作る。

 11.工業製品の展覧会を開く。


(二) 工場の立地条件を発見する。

 1.郷土の工場を見学し,そこに工場のできたわけについて話を聞く。

 2.港からはなれた土地にある製粉工場の位置が原料を集めるのに便利なのかどうかを検計する。

 3.海港にできている製粉工場は,原料や製品の輸送上便利なことを発見する。

 4.でん粉工場やアルコール工場と原料との関係をしらべる。

 5.陶磁器生産地を調べ,原料や燃料の関係を考察する。

 6.人絹工場の建てられている場所を地図に書き入れ,特に水との関係について話しあう。

 7.和紙,洋紙,パルプの工場が原料や水との関係の深いことを発見する。

 8.漆器生産地を地図に書き入れ,塗料,材料,工員,気候との関係などについて調べる。

 9.富山地方の製薬業の発達について話を聞き,売りさばきの方法についても話しあう。

 10.造船所を見学し,木造船と鉄船との場合で立地条件のちがうことを発見する。

 11.北陸地方の絹織物工業地と気候・労力などとの関係について読んだり,聞いたりする。

 12.製糸業地を地図に書き入れ,原料の産地や交通との関係を考察する。

 13.機械工業の発達しているところを調べ,立地条件を読み且つ研究する。

 14.製鉄所の所在地を地図に書き入れ,原料,燃料,交通関係を検討する。

 15.肥料工業の所在地を調べ,原料,動力,交通などとの関係を発見する。

 16.紡績業地について,わが国及び外国の場合を比較する。

 17.わが国の四大工業地帯について読み,発達の原因について共通点や相異点を表にする。


(三) わが国の工業の将来について考察する。

 1.わが国の食糧自給がどの程度可能であるかを,読んだり,聞いたり,話しあったりする。

 2.食糧の不足分を海外から仰ぐことについて,資料を集めて話しあう。(理由,食糧の生産地,見返り物資等)

 3.わが国へ食量を運ぶことのできる諸外国について調べ,地図に示す。

 4.見返り物資となることのできる工業製品の表を作る。

 5.賠償から残される工業の種類や工場を地図や図表に示す。

 6.今後発電力をどのくらい増すことができるかについて,話を聞いたり,読んだりする。

 7.石炭の産額増減を表にあらわす。

 8.工業の動力として使われているもの及び将来のわが国の工業上最も必要な動力について話しあう。

 9.わが国の工業の将来について,新聞記事や雑誌の記事を読みこれを切抜帳にはる。

 10.男子の多く働く工業と女子の多く働く工業とを比較し話しあう。

 11.わが国の人口問題について資料を集め,図表に示して話しあう。

 12.手先の器用なわが国の人たちに適する工業製品を表にあらわす。

 13.スイスその他外国の工業発達の状況を読み,あるいは話を聞き,わが国の参考となる事がらについて話しあう。

 14.農村の工業化について読み且つ話を聞いて研究する。

 15.専門家を招いて,わが国の工業の将来についての話を聞き記録する。

 16.工場を中心として発達した大都市を見学し,その都市の特徴や問題について話を聞く。

 17.その地方の適当な工場へ行って,話を聞いたり,手伝ったりする。 


問題七 時間の余裕を作るにはどのように文明の施設を使えばよいか,またその時間を有効に使うには私たちはどうすればよいか。

~学習活動の例~

(一) 時間と労力を節約する機械や設備を発見する。

 1.世の中のいろいろな機械を見たり,話を読んだり,絵を集めたりして,どれほど労力を省いているか見つける。
 
 2.近代的な農耕法,農産物の生産方法を見て,いかに労力と時間が節約されているかを知る。

 3.ガスエンヂンと蒸気機関とをしらべて,その活動や機能を見つける。

 4.てこの実験をし,てこの原理を利用している機械用具を見つける。(くぎぬき,はさみ,かなてこ,シーソー)

 5.傾斜面の利用が,いかに労力を省くかを観察し,これを利用した設備を見つける。

 6.くさびの原理を知る実験をし,くさびがどんな場合に使われているかを話しあう。

 7.簡単なスクリューを作って見る。

 8.ドアのとって,かぎ,車りょう等について車や軸がどんなに役立っているかを見つける。

 9.滑車を使った道具を見,小滑車を作って実験してみる。

 10.電気器具の手入れについて話しあう。

 11.やぶれたコードをつくろう。

 12.ミシンを使って簡単なものを作る。

 13.いろいろな通信連絡の方法を調べてどれが最も確実か,どれが最も早いか見出だす。

 14.電信電話,ラジオの発明を中心にその前後の通信連絡の方法を比べる。

 15.世の中で使われている音や光の用途について読んだり,実験してみる。

 16.海底電線の話を読む。

 17.電送写真の話を聞き,これと普通の写真とを比べる。

 18.自転車について,なぜ早く走れるかを見つける。


(二) 時間を上手に使う方法を知る。

 1.毎日どんなふうに時間を使っているかを示す図表を作る。
 
 2.自分で自由に使える時間が毎日どのくらいあるかを調べ,どんなふうにそれを使っているかを記録する。

 3.ひまな時をみんなといっしよにどんなことに使っているかを示す絵や図を書き,よりよい利用法がないか話しあう。

 4.生活の時間割を作って実行し,これをみんなに見せて,もっとよい時間割にするよう相談する。

 5.ある仕事を仕上げるについて,その進行計画をたてて実施する。

 6.時間と労力とを少なくするお使いの計画をたてる。

 7.着物を着たり,身なりをとゝのえたりするのに,手早くりっぱにする方法を考えて実行する。

 8.言いつけをすぐ実行する。

 9.仕事の前に道具をすっかり用意をし,仕事の後では,道具の後始末をきちんとして,次の仕事にすぐかゝれるようにしておく。

 10.家から学校まで何分かゝるか調べて,起床や朝の手伝い,勉強などの時間の計画をたてる。

 11.いろいろな厚生慰安の活動を挙げ,それぞれに参加する人員を示す絵図を作る。

 12.工場の厚生慰安の施設を読み,それについて話しあう。

 13.学校が土地の厚生慰安の中心として使われるわけを話しあう。

 14.ラジオ出演を計画し実行する。

 15.趣味をよりよいものにする工夫について話しあう。

 16.自分の趣味についてどこがよいかを話しあう。

 17.演芸会芸能会を開く。

 18.自然の中にある厚生慰安の要素について話しあう。

 19.和歌や俳句や詩や物語の抜すいや作品を集めて本を作る。

 20.劇に使う衣しょうやかつらを工夫して作る。

 21.両親が,毎日どんな仕事をして一日を過ごすか調べて報告をする。

 22.家中そろって楽しい時間を過ごす計画をたてる。

 23.会合の際時間不励行のために生じたいろいろなことの経験を話しあう。

 24.友だちや下級生を誘って通学する時むだな時間のないように工夫し実行する。


(三) 時刻を知る方法の発達を学ぶ。

 1.古代人の太陽,月,星に対するいろいろな信仰について話しあう。
 
 2.地球,太陽,月その他の惑星について読み且つ話しあう。

 3.大きな板の上に天体の模型を作る。

 4.明るくなる時間,暗くなる時間を記録する。

 5.陽光がどんなに仕事の役に立っているかを話しあう。

 6.くもりガラスやビン穴めがねを作って太陽を観察する。

 7.日時計その他の原始的な時計を作る。

 8.日本で使われて来たいろいろな暦を調べたり話しあったりする(太陰暦太陽暦その他及びうるう年)

 9.各種の紀年法や月や日の呼び方について読んだり,聞いたり,報告したりする(世紀,時代,回教紀元,キリスト紀元)

 10.年表用紙を作って,習ったこと調べたことを書き入れる。

 11.カレンダーを作って教室や家にかざりつける。

 12.世界各地の時間を示す地図を作る。


問題八 世界中の人々が仲よくするには私たちはどうすればよいか。

~学習活動の例~

(一) 友だちとの交際の仕方を知る。

 1.一週間の間の快かったこと不快だったことの表を作り,その理由を書く。
 
 2.人に不快を与えない方法や態度について話しあう。

 3.最近身ぢかで起った争いごとについてこれを説明する作文を書く。

 4.病気の友だちの所へ見舞に行く。

 5.誕生会を計画し実施する。

 6.新入の友だち(引揚者,戦災者等)を学校や図書館に案内する。

 7.年賀状を交換する。

 8.学友やなかまで共有物を作り,その使用法を話しあう(運動具,学用品等)


(二) 家,学級,学校間の交際の仕方を知る。

 1.部落同志,学級同志,学校同志の親善の方法を工夫し実行する。

 2.他校と合同の討論会を開く。

 3.対抗競技会を催すこと。

 4.競技の応援者や観客として守るべき事項を話しあう。

 5.スポーツマンシップや競技における正々堂々たる態度について報告する。

 6.自分の家と親しい家の名を挙げ,どうして仲よくなったかを話しあう。

 7.仲のよい学級や学校を挙げて,どうして仲よくなったか話しあう。


(三) 国と国との交際の仕方を知る。

 1.わが国と交際のあった国々及びその国とどんな交際をしたかを示す物語を読み,年代表を作ってその事がらを記入する。

 2.わが国と交際のあった国々との交通を示す地図を作り,交通に用いられた乗り物の絵を記入する。

 3.発明発見が文化の交流を促進している状況について話を読む。

 4.ラジオや新聞・雑誌等の分配される広さを調べる。

 5.国際的平和事業についてのパンフレットを集める。

 6.水難救済会の仕事について読んだり聞いたりする。

 7.外国人あるいは外国へ行ったことのある人を招き,その国々の優れた所や興味のあることについて,またその国の人々の日本人観について聞く。

 8.各国の国旗とその国の大きな行事や記念日を示す図表を作る。

 9.世界一周の物語を読んだり,それに関する劇を作ったりする。

 10.世界のおもな宗教を挙げ,信教の自由について説明してもらう。

 11.世界の人々が協力した事業や研究の物語を読むこと。

 12.国際競技(オリンピック大会・デヴィスカップ戦等)の話を聞いたり読んだりする。

 13.ノーベル賞の話を読む。

 14.世界文化に寄与した日本人の物語を読む。

 15.外国で勉強して名を成した人の話を読む(たとえば野口英世・空海等)。

 16.日本に名を知られた有名な外国人の表を作る。

 17.日本に来朝した有名な外国人の話を聞く(たとえば,グラント将軍・アインシュタイン博士・小泉八雲等)

 18.外客招致に用いるポスターや小冊子や写真を交通公社からもらって来る。

 19.観光客招致のポスターを作る。

 20.世界の観光国の話を読む。

 21.世界地図におもな都市や航路・航空路を記入する。


(四) 戦争の原因とその災害について知る。

 1.なぜ戦争が生まれるか,どうしたらなくせるか話しあう。
 
 2.国際連盟と国際連合について読んだり聞いたりする。

 3.第一次世界大戦の話を読んだり聞いたりする。

 4.第二次世界大戦の話を聞く。

 5.第二次世界大戦の災害をわが国及び他の国々について調べる。 


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コメント

利権に関することには、触れないんですよね。
特定の者だけに、与えられる利権。
人権にはいやというほどやるのに、利権の仕組みを授業でやるべきではないでしょうか。
様々な法規制の表と裏、例えばワクチンなんか取り上げたらおもしろいかもしれないですね。
ワクチンの原価がいくらでとか、許認可と利権の関係、他にもいろいろありますが
ややこしい利権団体を巻き込まずに話ができそうなのはワクチンのお話でなないでしょうか。

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より
  • 目くばりをするということは、実際にそこに目を遏(とど)めなければならぬ。目には呪力がある。防禦の念力をこめてみた壁は破られにくく、武器もまた損壊しにくい。人にはふしぎな力がある。古代の人はそれをよく知っていた。が、現代人はそれを忘れている。
    「楽毅」第1巻より
  • 知恵というものは、おのれの意のままにならぬ現状をはげしく認識して生ずるものなのである。
    「楽毅」第1巻より
  • 会う人がちがえば、ちがう自己があらわれるということであろうか。
    「奇貨居くべし 黄河編」より
  • 静寂に染まりきれば、ふたたび起つことはない。生きるということは、起つ、ということだ。自然の静謐に異をとなえることだ。さわがしさを放つことだ。自分のさわがしさを嫌悪するようになれば、人は死ぬ。
    「楽毅」第四巻より
  • 人というものは、自分のやっていることをたれもみていないと思い込んでいるが、じつはたれかがみており、やがて賛同してくれる人があらわれる。
    「春秋の名君」より
  • 寵を受けても驕らず、驕っても高い位を望まず、低い地位にいながら怨まず、怨んでもおのれを抑えることのできる人は少ない
    「沈黙の王」より
  • 小さな信義が、きちんとはたされてこそ、それがつもりつもって、大きな信義を成り立たせる。それゆえに、明君は、小さな信義をおろそかにせず、つねに信義をつむように、心がけるものである
    「歴史の活力」より
  • 奥の深いことと、表現がむずかしいこととは、むしろ逆の関係にある。むずかしい表現のほうが、ぞんがい簡単なことをいっている場合が多く、やさしい表現のほうが、奥の深いことをいえる。
    「歴史の活力」より
  • 黄河の流れは悠久とやむことはない。河床もあがりつづけるのである。いくら堤防の高さをましてもらちのないことであった。
    「侠骨記」より
  • 人はおのれのままで在りたい。それは願望とはいえぬほどそこはかとないものでありながら、じつは最大の欲望である。人の世は、自分が自分であることをゆるさない。
    「奇貨居くべし 春風篇」より
  • 外をもって仕えている者は信用するに足りぬ。つまり男でも女でも内なる容姿というものがあり、その容姿のすぐれている者こそ、依恃(いじ)にあたいする。
    「奇貨居くべし 春風篇」より
  • 橘という木があります。この木が淮水の南に生ずれば、すなわち橘となります。ところが淮水の北に生ずれば、すなわち枳となります。葉は似ておりますが、実のあじわいはことなります。なにゆえにそうなるかと申しますと、水と土がちがうからです。そのように、その者は斉で生まれ育ったときは盗みをしなかったのに、楚にはいって盗みをしたのです。楚の水と土は、民に盗みをうまくさせようとするところがありませんか
    「晏子」(第四巻)より
  • 倹より奢に入るは易く、奢より倹に入るは難し
    「中国古典の言行録」より
  • 礼儀という熟語がある。礼とは万物を成り立たせている根元に人がどうかかわるかという哲理のことで、儀とは礼をどう表現するかというレトリックをいう。その二つが組み合わさって礼儀ということばが生まれた。
    「春秋の色」より
  • 都邑が矩形であるのは、この大地が巨大な矩形であると想像するところからきている。したがってかぎりない天地と形容するのは正確さに欠ける。大地にはかぎりがある。ただし大地は四方を高い壁でかこまれているわけではない。とにかく独創とか創見というものは、思考が狭い矩形をもたぬということではないか。人はいつのまにか思考を防衛的にしてきた。他者を拒絶しがちである。思考の四方に感情という壁を立てて、他者と共有してきた天を極端にせばめてしまった。
    「子産(下)」より
  • 人というものは、恩は忘れるが、怨みは忘れぬ。
    「孟嘗君 5」より
  • 人はたれにもあやまちがあります。あやまちを犯しても改めれば、これほど善いことはありません。『詩』に、初めはたれでも善いが、終わりを善くする者は鮮(すくな)い、とあるように、あやまちをおぎなう者はすくないのです。
    「沙中の回廊(下)」より
  • 「わたしは侈っている者を烈しく憎まない。なぜなら侈っている者はおのずと滅ぶ。が、なまけている者はどうか。わたしはなまけている者をもっとも憎む」
    「沙中の回廊(下)」より
  • 人を得ようとしたければ、まずその人のために勤めねばならぬ。すなわち、晋が諸侯を従えたいのであれば、諸侯のために骨折りをしなければならない。
    「子産(上)」より
  • 知るということは、活かすということをして、はじめて知るといえる。
    「青雲はるかに(上)」より
  • 師はつねに偉く、弟子はつねに劣っているものでもない。弟子の美点に敬意をいだける師こそ、真に師とよんでさしつかえない人なのではないか。
    「孟嘗君 2」より
  • 人を家にたとえると、目は窓にあたる。窓は外光や外気を室内にとりいれるが、室内の明暗をもうつす。そのように目は心の清濁や明暗をうつす。
    「孟嘗君 2」より
  • 人にものごとを問うということは、質問そのものに、問うた者の叡知があらわれるものである。
    「孟嘗君 3」より
  • 人から嫌われることを、避けようとする者は、心の修養ができていないことである。
    「中国古典の言行録」より
  • 人を利用すれば、かならず人に利用される。・・・企てというのは、人に頼ろうとする気が生じたとき、すでに失敗しているといってよい。
    「太公望 中」より
  • 与えられてばかりで、与えることをしないことを、むさぼると申します。むさぼった者は、なべて終わりがよくない
    「孟夏の太陽」より
  • ・・・料理をつくりながら、人と組織とをみきわめたのか。素材が人であれば、素材を合わせてつくった料理が組織である。それ自体はにがく、からいものでも、他の素材と合わされば、うまさを引きだすことができる。煮るとか蒸すとかいうことが、政治なのかもしれない。
    「太公望 中」より
  • 他人を変革するためには、まず自己を改革しなければならね。
    「太公望 中」より
  • 人が何かを得るには、二通りあります。与えられるか、自分で取るかです。(中略)与えられることになれた者は、その物の価値がわからず、真の保有を知りませんから、けっきょく豊さに達しないのです。
    「奇貨居くべし 春風篇」より
  • みじかいなわしかついていないつるべでは、深い井戸の水を汲むことはできない。
    「奇貨居くべし 黄河編」より
  • 人は目にみえるものを信じるが、そのことにはかぎりがあり、けっきょく、人が本当に信じるものは、目にみえぬものだ
    「晏子」第二巻より
  • 人にはそれぞれこだわりがあり、そのこだわりを捨てて、変化してゆく現実や環境に順応してゆくことの、何とむずかしいことか。
    「奇貨居くべし 飛翔篇」より
  • 失敗を心中でひきずりつづけると、起死回生の機をとらえそこなう。それは戦場における教訓にすぎないともいえるが、大きな勝利とは、相手の失敗につけこむのではなく、自分の失敗を活かすところにある。楽毅の信念はそうである。
    「楽毅」第四巻より
  • 人の頭脳のなかの眼力は、木の幹にあたるであろうが、幹をささえるものは知識という葉ではない。根である。根は地上の者ではどうすることもできない伸びかたをする。その根は天から落ちてくる水を吸い、人からあたえられる水も吸って太ってゆく。
    「奇貨居くべし 春風篇」より
  • 大木にするためには、幹の生長に目をうばわれがちであるが、地中の根を大きく張らせることを忘れてはならない。花を咲かせることをいそぐと、花のあとの結実をおろそかにしてしまう。要するに、大木でなければ豊かな実をつけないということである。
    「奇貨居くべし 春風篇」より
  • あらゆる事態を想定して準備を怠らず、変化に対応できるようなトップでいなければならない。
    「中国古典の言行録」より