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« ビジネス英語で変わる教育への姿勢~その8 TRANSFORM~ | トップページ | 小学校学習指導要領・社会科編(試案)=昭和22年版 に示された,小5・社会科の学習活動例 »

小学校学習指導要領・社会科編(試案)=昭和22年版 に示された,小4・社会科の学習活動例

問題一 私たちの祖先は,どのようにして家の場所を定め,家を建て,家具を備えつけたか。

~学習活動の例~

(一) 地理的条件が家の場所に与える影響を知る。

 1.渡り鳥を観察したり,その話を聞いたり読んだりする。
 
 2.渡り鳥の旅を話に作ったり歌に作ったりする。

 3.遊牧民の話を聞いたり読んだりする。

 4.遊牧民が定住するようになった理由を調べる。

 5.水の近くに家を定める必要について話を聞いたり話しあったりする。

 6.自然の環境が家を保護するのに役立っている有様を見たり話しあったりする。

 7.いろいろな形をした家を見て,おのおのそのわけを考える。

 8.パルプか砂で大きな箱庭を作り土地の建物の模型を作る。


(二) 私たちの祖先がどういうふうにして郷土に住みついたかを明らかにする。

 1.郷土で一番古い建物の位置を調べ,それについて話しあう。

 2.祖先はいつどんな理由でこの土地に住みついたかを明らかにするため話を聞いたり読んだりする。

 3.郷土の歴史を読む。

 4.老人をよんで郷土の昔の有様を聞く。

 5.人々が土地に住みつこうとする時の有様を示す劇を計画し準備し実際にやる。

 6.児童の多くがこの土地に住み続けて来た理由を明らかにするため調査する。

 7.人々がこの土地に旅して来たり通り過ぎて行ったりする理由を報告する。

 8.昔,定住した頃の人名を調べるために,役場やお宮の記録を調べてみる。

 9.親たちがその生地を去って移って来た理由を聞き報告する。

 10.家のまわりの地図を書き,自分の家の位置がもたらす便宜について説明する。

 11.物語を読み,郷土の発展の有様を知る。

 12.地勢の特徴をあらわした模型図を使って,家を建てたり部落を作ったりする場所について話しあう。

 13.昔の城のあとに行き,その周囲を観察する。

 14.城下町の話を読み,その絵を見る。

 15.その土地の地名の由来を調べる。

 16.祖先が移住して来た道すじを地図で示す。


(三) 昔の家屋の形を調べる。

 1.年代順に家屋の絵を書く。

 2.郷土のお宮やお寺の絵や見取り図を書く。

 3.日本の昔の家屋を見て,それに関する話を聞く。

 4.貝塚や昔の住居のあとを見て,それに関する話を聞く。

 5.日本の家屋をあらわした絵巻物を作る。

 6.自分の住みたいと思う理想的な家の設計をしたり模型を作ったりする。

 7.自分の家の建てられたのはいつか,またどんなところに便不便があるかを調べる。

 8.郷土で歴史的に重要な建物の絵を集め,どういう点がたいせつか説明してもらう。

 9.建具の歴史について話を聞く。


(四) 昔,光と熱とがどのようにして得られたかを知る。

 1.祖先が用いた光や熱について読んだり絵を見つけたりする。

 2.教室のいろいろな場所で明かるさを測定する工夫をする。

 3.戸外に炊事用のかまどを作る。

 4.なべ,かま,つぼ,やかん等の材料及び使用法について昔と今とを比較してみる。


(五) 家とその周囲を美しくする。

 1.学校を美しくする活動に,だれもが必ず加われるように計画を立てる。
 
 2.家とその周囲を美しくするために自分のした事がらを表に作る。

 3.自分たちで「清潔週間」を計画する。

 4.花園や運動場の手入れをする。


問題二 私たちの祖先は,どのようにしていろいろな危険を防いだか。

~学習活動の例~

(一) 祖先が危険を防いで来た方法を知る。

 1.人々は,どのようにしてほかの動物を威圧し自分の身を護って来たかについて話を聞く。

 2.人間がほかの動物と異なる点を挙げ,それについて話しあう。

 3.いろいろな天災とそれによる被害とについて報告する。

 4.自然に関する昔の迷信について簡単な話を聞く。

 5.防風林を見る。

 6.水害の話を聞いて話しあう。

 7.堤防やダムや水門など水害を防ぐ施設を見て,その絵を書く。

 8.水害を受けた時,人々がどんなに助けあうか話しあい,またその話を聞く。

 9.その土地の治水に尽くした人の話を聞いたり読んだりする。

 10.昔から現在に至るまでの衣服の絵を書き,その長短について話しあう。

 11.火の使用の歴史について簡単な話を聞いたり読んだりする。

 12.大昔の人の方法をまねて火をおこしてみる。

 13.原始人の生活を劇化する。

 14.火事の怖しさについて話しあったり書いたりする。

 15.消防発達の話を読んだり聞いたりする。

 16.昔の防火具の話を聞き,それを集める。

 17.防火ポスターを作る。

 18.防火演習を実施する。


(二) 危険を注意する手段を知る。

 1.半鐘やサイレンを聞いて,その合図を覚える。

 2.危険を予告するためにラジオや電話を使う場合について聞く。

 3.天気予報の放送をまねる。

 4.危険を避けるため登山者の準備すべきことがらについて報告する。


(三) 健康を維持する方法を発見する。

 1.医者のない,医薬の備えのない土地の話を聞く。

 2.医者も医薬もないのに健康を維持しようとすればどうしたらよいか話しあう。

 3.薬草を集め,絵を書く。

 4.遠足や登山の準備をする。

 5.外地で開拓に従事した人々の健康法について聞く。

 6.友だちに応急処置を施してみる。

 7.昔の医者の話を聞く。

 8.現在存在する医療上の迷信を列挙してみんなで研究する。


(四) 現在ある施設の働きを知る。

 1.学校の医者・歯医者・看護婦を呼んで児童の健康問題やいろいろの施設について話してもらう。

 2.健康を維持するために土地の人たちが協力していることについて話しあう。

 3.保険の利用について話しあう。

 4.杉田玄白やその他の先覚者が西洋医術を学んだ話を聞く。


問題三 動植物,鉱物等の天然資源はどのように利用することができるか。

~学習活動の例~

(一) 郷土における天然資源を調べる。

 1.山へくり拾いやきのこ狩りなどに行った時のことを話しあい,作文や絵を書く。

 2.魚つりに行ってりょう師やつり師を見る。

 3.炭焼きの有様を観察し,校庭で実地にやってみる。

 4.植林の有様を観察し,学校の植樹を伝う。

 5.森の樹を伐採する有様を観察する。

 6.森林をいっせいに伐採するのと間引くのとの長短を話しあう。

 7.附近の森林や原野について観察し,その有用性を話しあう。

 8.森林と川の水量との関係について,話を読んだり聞いたりする。

 9.近くの海,川,湖沼等にいる魚貝類を集め,標本を作る。

 10.貝塚で見つけた貝を分類する。

 11.家庭にある毛皮を挙げ,その産他を調べる。

 12.近くの鉱山を見学し鉱物の標本を集める。

 13.近くの石切り場を見学する。

 14.すゞめのような野鳥の持つ利害を話しあう。

 15.益鳥や魚類その他の保護について話を聞く。


(二) わが国における天然資源を調べる。

 1.毛皮獣の生活する有様を示す絵や写真を集める。

 2.各季節にとれる魚貝類の名を挙げ,その産地を地図に示す。

 3.わが国における魚貝の産額を示す絵地図を作る。

 4.食用に供せられる海草類の名を挙げ,その産地を地図に書きこむ。

 5.わが国における食用になる海草の産額を示す絵地図を作る。

 6.世界の三大漁場について物語を読む。

 7.りょう師の生活について話を読む。

 8.捕鯨船の話を読んだり聞いたりする。

 9.建築に用いられる材木を表にする。

 10.材木屋に行っていろいろな材木を見,その産地を調べる。

 11.松林の風景の特色をあらわした絵を書く。

 12.日本地図を作って松,すぎ,ひのき等のおもな産地を示す。

 13.家庭や学校で用いられている鉄製品の表を作る。

 14.かじ屋や鋳物屋へ行って,その仕事を見る。

 15.日本地図を作って鉄の産地を示す。

 16.世界のおもな国々の鉄の産額をグラフに作る。

 17.自分の土地ではどこでどういうふうに石炭を使っているかを調べ,地図でその産地を示す。

 18.貯炭所へ行き,石炭はどういうふうにして運ばれるかを知る。

 19.炭鉱のいろいろな労働者の絵を見たり,かれらの苦心について読んだりする。

 20.石炭の産地と産額とを示す日本地図を作る。

 21.世界のおもな国の石炭の産額をグラフに作る。

 22.石油機関を観察する。

 23.家から石油ランプを持って来て,老人にその話を聞く。

 24.油田の絵や写真を見る。

 25.石油が地層のどの辺にあるかを示す絵を見る。

 26.わが国における石油の発見について物語を読む。

 27.日本地図を作って石油の産地を示す。

 28.世界のおもな国の石油の産額をグラフに作る。

 29.資源の利用を妨げる偏見や特殊な習慣(特に食物の)について話しあう。


問題四 困難な自然環境のもとで,いろいろなものを作ったり手に入れたりするには,私たちはどうすればよいか。

~学習活動の例~

(一) 今日の困難な環境で工夫する。

 1.ほご紙の裏を利用してノートブックを作る。
 
 2.いろいろなもののくずを持ち寄って,おもちゃや道具を作る工夫をしたり実際に作ったりする。

 3.ローソクのくずを集めて再生の工夫をする。

 4.貝がらを拾い集めて,おもちゃや小道具やいろいろな飾りを作る。

 5.草や竹切れで簡単な編み細工をする。

 6.みそやしよう油の製品を見たり聞いたりする。

 7.潮干狩りをして,浅い海にいる動植物の生態を観察する。


(二) 近代的な利便の発達とその歴史について考える。

 1.先史時代の石器や骨角器を見たり,その話を聞いたり読んだりする。

 2.先史時代の人になったつもりで石や木で道具を作ってみる。

 3.粘土で茶わんや食器を作る。

 4.土器の話を聞き,土器を見る。

 5.水車小屋を見学する。

 6.水車を作って小川にしかける。

 7.浜で,なわやむしろに塩水をかけて,濃い塩水を作ったり,小さな塩田を作ってみたりする。

 8.果汁やなべずみや川原の色石などを使って木や石や木の葉に絵や模様を書く。

 9.簡単な弓矢を作って友だちと的にあてる。

 10.染料を作って簡単な染め物をする。

 11.老人をよんで織機の使い方を習う。

 12.昔の親たちが子供のために作ったおもちゃを作ってみる。

 13.ロビンソン クルーソーの話を聞いたり読んだりする。

 14.ロビンソン クルーソーの話を紙芝居にする。

 15.時計を使わないで時間を知る方法を工夫してやってみる(たとえば日時計・水時計・砂時計・ローソク時計等)


(三) 開墾についての人々の努力を知る。

 1.開墾地に行ってその状況を見たり,その苦心について聞いたりする。

 2.明治時代の北海道開拓の歴史を聞く。

 3.知っている人で,北海道その他の開拓地に行っている人を挙げ,その人たちからの便りを学級で読む。

 4.郷土の耕されていない荒地を観察し,田畑にならないわけを聞く。

 5.いろいろな土を集めてその土質を調べ,土質と作物との関係を知る。

 6.その土地の切り通し,堀割り,貯水池等を観察し,その由来を聞く。

 7.古代人や未開人の耕作法について,話を聞いたり読んだりする。

 8.焼畑農業を観察してそのわけを聞く。

 9.自分の家で開墾をした時のことを作文に書く。

 10.その土地の樹の年齢について,古くから住んでいる人々に聞く。

 11.木の切り株を見て,その年齢を知る方法を発見する。

 12.郷土の植林を見て,いつ植えられたか,役に立つまでにはあと何年かゝるかを知り,話しあいをする。


(四) 不便な土地の有様を知る。

 1.山奥や離れ島に住む人の生活について,読んだり聞いたりする。
 
 2.探険隊や漂流者の話を読んだり聞いたりする。

 3.不便な土地に郵便物を運ぶ方法を郵便業務に関係している人から聞く。


問題五 困難な環境のもとでいろいろな物や施設を使うには,私たちはどうすればよいか。

~学習活動の例~

(一) 困難な環境のもとで物を取り扱う方法を見つける。

 1.児童に現在不足している学用品について話しあう。

 2.鉛筆・紙その他学用品の不足を補うために工夫をし実行する。

 3.家庭で使う燃料の種類と量とを調べる。

 4.掃除道具を作る。

 5.家や学校の垣根を作る。

 6.昔からききんの時に使われた食物を調べ,今でもそれが用いられるかどうか明らかにする。

 7.まだ一般には用いられていない自然の資源たとえば野草・海草・こん虫・魚・枯れ葉・枯れ枝などを集める。

 8.自分たちの育てた野菜や採集した食物で昼飯を作り,いっしょに食べる。

 9.廃物利用のよい例を集めて展覧会をする。

 10.教科書を保護する方法を工夫し実行する。

 11.現在家庭で計画的に配給されているものを調べて表にする。

 12.着物を長持ちさせて母を助ける。

 13.くつ下やその他の簡単な衣類を洗う。

 14.キャンプ旅行の計画をし,準備をとゝのえ実行する。

 15.ガラスのない窓をなおす方法を話しあい実行する。


(二) 資材保存の方法を見つける。

 1.家庭に貯えられる食物の種類を挙げる。
 
 2.家庭で行われている食料貯蔵法を報告する(乾燥・漬物・冷凍・土むろその他)

 3.アラスカ,アフリカ,スカンヂナビヤ等他国で使われる食料貯蔵法について読み,報告する。

 4.貯蔵された食料が児童や家族たちの役に立った時のことを話す。

 5.食用になる野草を採集して乾したりする。

 6.魚肉,野菜,果実を保存するいろいろな方法,すなわち冷凍,くん製,乾燥,かん詰,塩づけ等を示す図を作る。

 7.乳製品の種類を挙げ,その保存に必要な事がらを話しあう。

 8.いろいろな地方や季節で食料を冷凍する方法の違いを知る。

 9.夏の昼食時に飲む清涼飲料水を準備する。

 10.冬,弁当を温かくしておく方法を工夫し,そのための施設を作る。

 11.いろいろな漬け物を調べ,試食する。

 12.ききんに備えて貯えられている特別の食料を集めて展覧する。この際外国ではどんなものがあるかも聞く。

 13.郷土のごうくら(郷倉)を観察しその由来を聞く。

 14.倉や長持ちや唐びつの見取図を書く。

 15.みそやしょう油が食物を保存することのできるわけについて話しあう。


(三) 商業の発達について知る。

 1.郷土で行われている物々交換の表を作る。

 2.未開人や古代人の物々交換の話を,聞いたり読んだりして,物々交換や交易と探検や発見との関係について考える。

 3.貨幣や紙幣の発達についての話を,読んだり聞いたりして,その実物あるいは絵を集める。

 4.郷土における見返り物資となる品物の生産法を調べる。

 5.自分の都道府県の移出品と移入品を調べ,製品と原料とに分けて図表に作る。

 6.その土地で,運輸が発達した結果食料の種類がどのようにふえたか調べる。

 7.商業を中心として発達した部落や町を調べて地図に書きこむ。

 8.昔の職業を図表に作る。

 9.昔の(例えば武蔵国)の話を読んだり聞いたりする。


問題六 交通運輸の道すじはどのようにしてきまるか。

~学習活動の例~

(一) 地理的条件が交通運輸の道すじに及ぼす影響を知る。

 1.家や学校の附近にある道路の略図を作り,その行先や幅を調べて略図の中に示す。

 2.町(村)の道路を示す地図を作り,自動車が通行できるものを特に区別する。

 3.附近の水路を地図に示し,どんな舟が通れるか調べる。

 4.パルプ地図か砂地図で,郷土の地勢と道路や鉄道をあらわし,地理的条件が交通運輸に及ぼす影響を観察する。(地図は大きいほどよい。)

 5.昔の親しらず,子しらずの話を聞く。

 6.昔の街道について話を聞き地図に書きこむ。

 7.宿駅や一里塚の話を聞き地図に示す。近くにあればその跡に行って見る。

 8.郷土から江戸や大阪へ行く旅の話を聞いたり,読んだり,それに関する絵を集めたりする。

 9.「昔の旅」を劇にする。

 10.関所の話を読んだり聞いたりして劇化する。

 11.山の道のない場所と道のある場所とを比べて,道はどんなところに発達するかということを話しあう。

 12.郷土に塩が運びこまれて来た道すじを発見する。

 13.汽車や電車がなかったころの陸運や水運について話しあう。

 14.大和やその他のある地方が早く開けた原因について話を聞く。

 15.鉄道の開通によって,その都市町村や昔の宿駅がどのように変わったかという話を聞き,それについて話しあう。

 16.道路や水路の発達に貢献した人(行基,川村瑞軒,伊能忠敬など)の話を読んだり聞いたりする。


(二) 交通の自然条件克服について調べる。

 1.青の洞門の話を聞いたり読んだり劇にしたりする。

 2.トンネルのある所を旅行した話をする。

 3.(できれば技師を呼んで)トンネルを作る話を聞いたり,あるいは本を読んだりする。

 4.日本や世界の有名なトンネルを調べその長さを表にする。

 5.海底(あるいは川底の)トンネルの話を聞き絵を集める。

 6.トンネルの附近の地勢を見て,トンネルがどのように交通路を短縮したかを発見する。(地図または実地の調査による。)

 7.アジアやアメリカへの新しい交通路を発見する物語を読む。

 8.大井川やその他の川について橋のできたことがもたらした交通上の変化に関する話を聞く。

 9.大井川やその他の川の渡し場の話を読んで劇化する。

 10.いろいろな橋の絵や写真を集めて展覧する。

 11.世界の有名な橋の絵を集め,それについて話を聞く。

 12.運河を見学する。

 13.オランダやヴェニスや中国の運河の話を聞く。

 14.雪崩の話を聞いたり読んだりしてそれについて話しあう。

 15.雪崩を防ぐ防雪林や雪よけトンネルを見学したり,その話を聞いたりする。

 16.砂で雪崩の実験をしその対策を話しあう。

 17.昔の街道と現在の鉄道とを地図に書きこんで比べる。

 18.人力車の発明と改良について話を聞く。

 19.道しるべになる星や月や太陽の話を読んだり実地に調べたりする。

 20.航海や探険でコンパスが役立つ話を聞いたり読んだりする。


問題七 ほかの土地の人と仲よくするには私たちはどうすればよいか。

~学習活動の例~

(一) 日常接触するほかの土地の人々を挙げてみる。

 1.町村別部落別の友人の名簿を作り且つそれを示す地図を作成する。

 2.部落の間に行われている競争とそのわけについて話しあう。

 3.ほかの町村から通学している者はその理由を話す。

 4.級友や現在町(村)に住んでいる人の中でほかの土地の出身者を挙げる。

 5.それらの人たちが,なぜ現在の場所に住むようになったか話しあう。

 6.その土地に通勤その他で毎日やって来る人々を表に作る。


(二) 親しい関係にある他の土地の人々を挙げてみる。

 1.親類や仲のよかった友だち,級友などで今はほかの土地に住んでいる人々の表を作る。
 
 2.今まで交際しているほかの土地の人々の話をする。

 3.別の土地に移られた先生方の様子を聞く。

 4.用水池や用水ほりの水をいくつかの部落や村の人々が協力してたいせつにしている有様を作文に書く。


(三) ほかの土地の人との間に親しい関係を作る。

 1.部落同志町村同志で協力している仕事の話を聞く。
 
 2.都市の人といなかの人のよい点をおのおの挙げてみる。

 3.都市に住む人の生活といなかで農,漁,鉱業などの仕事にたずさわる人の生活とを比較する。

 4.ほかの土地に住んでいる人たちからの手紙や葉書を掲示する。

 5.ほかの土地に住んでいる人たちからの贈り物について話す。

 6.ほかの土地に住んでいる人たちに通信したり贈り物をしたりする。

 7.新しくその土地に来た人の不便とその人たちが居心地よくなるための手段とについて話しあう。

 8.戦災地に行き親類や友人知己の消息をたずねる。

 9.外国の児童に手紙を書く。


問題八 私たちの祖先に寺社はどのような役目を果たしたか。


~学習活動の例~

(一) 寺社が有用だということを知る。

 1.自分の町(村)ではお寺やお宮がどんな場所にあるか,また昔はどこにあったかを,話しあい絵図に書き入れる。
 
 2.自分の町(村)のお寺やお宮やほこらなどの由来と伝説を聞く。

 3.お祭の時子供だけの余興を計画し実行する。

 4.お祭に集まって来る商人を観察しその人たちについて話しあう。

 5.お寺やお宮のそばにはどんな商店があるかを観察し絵や略図を書く。

 6.年の市,とりの市,豊年祭を見てその話を聞く。

 7.門前の話を読んだり聞いたりする。

 8.お祭の時の儀式にはどんな人が集って何をするかを話しあいその有様を絵に書く。

 9.(できたら老人を呼んで)寺子屋の話を聞く。

 10.寺子屋の歴史を聞いたり絵を見たりする。

 11.自分の学校の歴史を調べる(いろいろな種類の学校の話を聞く。)

 12.老人を呼んで,昔お寺の鐘の音がどんなに人々の役に立っていたかを聞く。

 13.除夜の鐘を聞いてそれに関する伝説を調べる。

 14.お寺の和尚さんを呼んで,昔お寺と土地の人々との関係がどんなふうであったか話してもらう。

 15.仏教渡来の話を聞いてそれを劇にする。

 16.すぐれた坊さんの話や世の中のためになった坊さんの話を聞く。


(二) 古代の信仰と原始信仰について知る。

 1.アイヌの宗教や風習について聞く(もし見ることができれば見る)。

 2.かまどの神,火の神その他の神について伝説を聞く。

 3.日本各地の伝説を聞いたり読んだり劇にしたりする。

 4.いろいろな伝説を歌に作ったり紙芝居にしたりする。


問題九 社会生活を統制して行くには,どんな施設が必要か。

~学習活動の例~

(一) 家庭におけるいろいろな役割の分担について知る。

 1.家庭を楽しく気持よくするために父親や母親のしている仕事を挙げてみる。
 
 2.子供たちやそのほかの家族の家庭における役目について話しあう。

 3.家庭を楽しく気持よいものにするのに必要な,そとからの援助について話しあう。(たとえば物資調達・危険防止・衛生・教育・厚生等)


(二) 学校におけるいろいろな役割の分担と統制とについて知る。

 1.学級の委員,役員,当番の一覧表を作る。

 2.委員や当番などの仕事について話しあい,家庭ではだれがその役目をしているか考えてみる。

 3.学級自治会の仕事について話しあう。

 4.受持の先生の仕事について報告しどうすれば手伝えるかを話しあう。

 5.学級新聞を作る。


(三) 町村における統制について知る。

 1.町村(学区)の地図を作り,そのなかに部落の区分を記入する。
 
 2.その地図に役場・警察・組合事務所・郵便局・消防署等の符合を記入する。

 3.役場に行っていろいろな係りのあることを知りその仕事を見学する。

 4.市長村長の名を挙げる。

 5.町(村)の役員の種類を表にする。

 6.昔の村や市町村制の沿革について読んだり聞いたりする。

 7.役場に行って市町村に尽くした人の話を聞き写真を見る。

 8.学校に記念室を設けてその土地に功労のあった人を記念する。


(四) 社会生活を維持するために必要な諸施設について知る。

 1.自分の府県の郡市別の地図を作る。

 2.日本の府県別地図を作る。

 3.府県や市町村の役人および議員を訪問してその職責をたずねて,学級に報告する。

 4.消防署,警察署,配給所その他の施設を訪問してその仕事に関する知識を集める。

 5.交通巡査を招いて交通の安全に役立つような子供たちの仕事について聞く。

 6.消防署の人を招いてどうしたら火事が防げるか,家庭や学校などで火を使う時にはどんな注意がいるか話しあう。

 7.電話局があれば見学する。


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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より
  • 目くばりをするということは、実際にそこに目を遏(とど)めなければならぬ。目には呪力がある。防禦の念力をこめてみた壁は破られにくく、武器もまた損壊しにくい。人にはふしぎな力がある。古代の人はそれをよく知っていた。が、現代人はそれを忘れている。
    「楽毅」第1巻より
  • 知恵というものは、おのれの意のままにならぬ現状をはげしく認識して生ずるものなのである。
    「楽毅」第1巻より
  • 会う人がちがえば、ちがう自己があらわれるということであろうか。
    「奇貨居くべし 黄河編」より
  • 静寂に染まりきれば、ふたたび起つことはない。生きるということは、起つ、ということだ。自然の静謐に異をとなえることだ。さわがしさを放つことだ。自分のさわがしさを嫌悪するようになれば、人は死ぬ。
    「楽毅」第四巻より
  • 人というものは、自分のやっていることをたれもみていないと思い込んでいるが、じつはたれかがみており、やがて賛同してくれる人があらわれる。
    「春秋の名君」より
  • 寵を受けても驕らず、驕っても高い位を望まず、低い地位にいながら怨まず、怨んでもおのれを抑えることのできる人は少ない
    「沈黙の王」より
  • 小さな信義が、きちんとはたされてこそ、それがつもりつもって、大きな信義を成り立たせる。それゆえに、明君は、小さな信義をおろそかにせず、つねに信義をつむように、心がけるものである
    「歴史の活力」より
  • 奥の深いことと、表現がむずかしいこととは、むしろ逆の関係にある。むずかしい表現のほうが、ぞんがい簡単なことをいっている場合が多く、やさしい表現のほうが、奥の深いことをいえる。
    「歴史の活力」より
  • 黄河の流れは悠久とやむことはない。河床もあがりつづけるのである。いくら堤防の高さをましてもらちのないことであった。
    「侠骨記」より
  • 人はおのれのままで在りたい。それは願望とはいえぬほどそこはかとないものでありながら、じつは最大の欲望である。人の世は、自分が自分であることをゆるさない。
    「奇貨居くべし 春風篇」より
  • 外をもって仕えている者は信用するに足りぬ。つまり男でも女でも内なる容姿というものがあり、その容姿のすぐれている者こそ、依恃(いじ)にあたいする。
    「奇貨居くべし 春風篇」より
  • 橘という木があります。この木が淮水の南に生ずれば、すなわち橘となります。ところが淮水の北に生ずれば、すなわち枳となります。葉は似ておりますが、実のあじわいはことなります。なにゆえにそうなるかと申しますと、水と土がちがうからです。そのように、その者は斉で生まれ育ったときは盗みをしなかったのに、楚にはいって盗みをしたのです。楚の水と土は、民に盗みをうまくさせようとするところがありませんか
    「晏子」(第四巻)より
  • 倹より奢に入るは易く、奢より倹に入るは難し
    「中国古典の言行録」より
  • 礼儀という熟語がある。礼とは万物を成り立たせている根元に人がどうかかわるかという哲理のことで、儀とは礼をどう表現するかというレトリックをいう。その二つが組み合わさって礼儀ということばが生まれた。
    「春秋の色」より
  • 都邑が矩形であるのは、この大地が巨大な矩形であると想像するところからきている。したがってかぎりない天地と形容するのは正確さに欠ける。大地にはかぎりがある。ただし大地は四方を高い壁でかこまれているわけではない。とにかく独創とか創見というものは、思考が狭い矩形をもたぬということではないか。人はいつのまにか思考を防衛的にしてきた。他者を拒絶しがちである。思考の四方に感情という壁を立てて、他者と共有してきた天を極端にせばめてしまった。
    「子産(下)」より
  • 人というものは、恩は忘れるが、怨みは忘れぬ。
    「孟嘗君 5」より
  • 人はたれにもあやまちがあります。あやまちを犯しても改めれば、これほど善いことはありません。『詩』に、初めはたれでも善いが、終わりを善くする者は鮮(すくな)い、とあるように、あやまちをおぎなう者はすくないのです。
    「沙中の回廊(下)」より
  • 「わたしは侈っている者を烈しく憎まない。なぜなら侈っている者はおのずと滅ぶ。が、なまけている者はどうか。わたしはなまけている者をもっとも憎む」
    「沙中の回廊(下)」より
  • 人を得ようとしたければ、まずその人のために勤めねばならぬ。すなわち、晋が諸侯を従えたいのであれば、諸侯のために骨折りをしなければならない。
    「子産(上)」より
  • 知るということは、活かすということをして、はじめて知るといえる。
    「青雲はるかに(上)」より
  • 師はつねに偉く、弟子はつねに劣っているものでもない。弟子の美点に敬意をいだける師こそ、真に師とよんでさしつかえない人なのではないか。
    「孟嘗君 2」より
  • 人を家にたとえると、目は窓にあたる。窓は外光や外気を室内にとりいれるが、室内の明暗をもうつす。そのように目は心の清濁や明暗をうつす。
    「孟嘗君 2」より
  • 人にものごとを問うということは、質問そのものに、問うた者の叡知があらわれるものである。
    「孟嘗君 3」より
  • 人から嫌われることを、避けようとする者は、心の修養ができていないことである。
    「中国古典の言行録」より
  • 人を利用すれば、かならず人に利用される。・・・企てというのは、人に頼ろうとする気が生じたとき、すでに失敗しているといってよい。
    「太公望 中」より
  • 与えられてばかりで、与えることをしないことを、むさぼると申します。むさぼった者は、なべて終わりがよくない
    「孟夏の太陽」より
  • ・・・料理をつくりながら、人と組織とをみきわめたのか。素材が人であれば、素材を合わせてつくった料理が組織である。それ自体はにがく、からいものでも、他の素材と合わされば、うまさを引きだすことができる。煮るとか蒸すとかいうことが、政治なのかもしれない。
    「太公望 中」より
  • 他人を変革するためには、まず自己を改革しなければならね。
    「太公望 中」より
  • 人が何かを得るには、二通りあります。与えられるか、自分で取るかです。(中略)与えられることになれた者は、その物の価値がわからず、真の保有を知りませんから、けっきょく豊さに達しないのです。
    「奇貨居くべし 春風篇」より
  • みじかいなわしかついていないつるべでは、深い井戸の水を汲むことはできない。
    「奇貨居くべし 黄河編」より
  • 人は目にみえるものを信じるが、そのことにはかぎりがあり、けっきょく、人が本当に信じるものは、目にみえぬものだ
    「晏子」第二巻より
  • 人にはそれぞれこだわりがあり、そのこだわりを捨てて、変化してゆく現実や環境に順応してゆくことの、何とむずかしいことか。
    「奇貨居くべし 飛翔篇」より
  • 失敗を心中でひきずりつづけると、起死回生の機をとらえそこなう。それは戦場における教訓にすぎないともいえるが、大きな勝利とは、相手の失敗につけこむのではなく、自分の失敗を活かすところにある。楽毅の信念はそうである。
    「楽毅」第四巻より
  • 人の頭脳のなかの眼力は、木の幹にあたるであろうが、幹をささえるものは知識という葉ではない。根である。根は地上の者ではどうすることもできない伸びかたをする。その根は天から落ちてくる水を吸い、人からあたえられる水も吸って太ってゆく。
    「奇貨居くべし 春風篇」より
  • 大木にするためには、幹の生長に目をうばわれがちであるが、地中の根を大きく張らせることを忘れてはならない。花を咲かせることをいそぐと、花のあとの結実をおろそかにしてしまう。要するに、大木でなければ豊かな実をつけないということである。
    「奇貨居くべし 春風篇」より
  • あらゆる事態を想定して準備を怠らず、変化に対応できるようなトップでいなければならない。
    「中国古典の言行録」より