会社を辞めてすぐに教員になるより,子育てを終えてから教員になった方がいい?
教育現場にいると,残念ですがあなた,教員には向いていませんね・・・という人がいる。
教師から見て,「教員に向いていない」と思われてしまう人の特徴とは何か?
それは,人と協力して仕事ができないタイプ。
若い教師は,今,みんなコンピュータを活用できますよね。
学校でもそれなりのことを習っているから。
レポートは手書きだけ,という大学時代を過ごした人は少数派でしょう。
「コンピュータが得意なんだ,じゃあ,成績処理お願いね」
なんて事務作業要員にまわされた人,まずは,
「教員に向いてない人」に見られてしまったことを疑ってかかりましょう。
「教員らしい人」に見られると,すぐに生徒を動かす仕事を任されるようになります。
人と協力して仕事ができる人は,子どもにも人と協力して仕事を進めることを教えることができる。
私がちょっと心配しているのは,IT企業を辞めて小学校の教員になることが決まったという人です。
今までに,同じようなタイプで,即刻「ダメ教員」判定が下された人を見たことがあります。
取り越し苦労であってほしいものです。
電子黒板などを使って授業をすると,
「今の時代の教育は,こうなんだ!」などと
ど素人の親をだますことはできる。
けれど,子どもは正直者。
「成果がでない」という「成果?」をおかえししてくれます。
「教員に向いてない人」に見られる多くのケースは,
自分の力不足を異常に悔いる人,
自分の力不足を子どものせいにする人,
自分の力不足に全く気づけない人,気づこうとしない人・・・などいろいろ存在しますが,
概して,真面目なのはわかるのですが,
ろくでもない知識をすぐに教育現場で試そうとする人に多い印象があります。
やる気はあるのはわかりますが,「教員」という自意識が過剰で,子どもの微妙な「表情」が読めない,心の「訴え」が聞こえてこない,その繰り返しで,やがて「崩壊」を迎える。
「崩壊」理由に心当たりがない,ということほど,ダメージが大きいものはない。
こういう場合,早く結婚して,子育てをして,それから教師になった方がよいのではないか?
・・・・なんでこんなことを書くかというと,学級がコントロールできなくなる教師の共通項が・・・・
もう,よしましょう。
後ろ向きのことばかり考えても仕方がない。
でも,ある先生が保護者に罵倒されていた,その言葉が耳から離れない。
「子どもを産んだこともなくて,偉そうなこと言うんじゃないよ!」
・・・その先生は女性でしたけど,そもそも男にはできないことだし・・・。
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