うつ病とたたかった丸岡さんの言葉
インタビュー記事を読んだだけなのですが,仕事で東日本大震災の凄惨な現場を目にした後,
テレビから姿を消してしまった丸岡さんのつらさがひしひしと伝わってきました。
最近はバラエティー番組にも出演されていて,お元気な様子が見えますし,
著書も出版されたそうで,内容に関する興味もありますが,
家内と雰囲気が似ている丸岡さんのつらい経験を読ませてもらう勇気は今のところありません。
インタビュー記事では,
うつ病は,こういう人がなるものだと思っていたが,それは偏見だった・・・
という内容が書かれていますが,
いずれにせよ,とてもつらい経験がもとになって起こる可能性があるものだということはよくわかりますし,そういう経験をしたとき,同じような症状というか状態になることは,容易に予想されます。
180度話は変わって,
こういう病気のことをもとにして特定の人物への誹謗中傷を繰り返しているブログがあります。
私はFC2ブログに強く抗議します。
隅から隅まで,ひどい言葉のオンパレード。ここに,スポンサーの広告がついているのですが,この会社まで憎くなってしまうような,嫌悪感でいっぱいになるようなブログなのです。
このブログを書いている本人が,相当つらいめにあってきた人間だということも,容易に予想されます。
ろくな教育は受けてこなかったのが分かるし,そもそも人間のあたたかさを感じたことがなかったのではないか,という気もします。
私はそういう子どもを中学校現場で数多く目にしてきました。
そのころの中学生で,今,どういう大人になっているのか,本当に心配になる教え子がたくさんいます。
少なくとも,人の悪口をブログで公開していい気になっているような,そんな人間ではないことを祈っています。
丸岡さんは,うつ病のときの心理状況を,インタビューでも例を出して説明してくれました。
一方では,まともなことを考えられる自分がいる。
しかしもう一方で,もしまともならそんなことは考えない,という自分も存在する。
そういう「二人の自分」がブログ上で縦横無尽に泳ぎ続けている・・・絵に描いたようなブログが2つあります。
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