道徳の教科化で楽しみなのは,新しい「道徳の教科書」
「修身」の復活だ!・・・と心配というか,
反対するための「合言葉」にしたがる人が増えてくるでしょうが,
いよいよ「道徳の時間」が教科に格上げされることになりそうです。
この教科書に登場する教材に興味があります。
どんな教科書会社が編集に乗り出すのか,ということにも。
オリンピック教育と関連づけする意図で,
アスリートの伝記や逸話などをばんばん載せるもの,
人権教育と関連づける意図を明確にするもの,
グローバル人材を育成するためのもの,・・・・
もちろん多くの教科書は,バランスをとった編集になることと思いますが,
ここで大切なのは,
他の教科や特別活動,総合的な学習の時間,部活動などとの有機的な関連付けができる教科書になるかどうか,です。
道徳は,教室の椅子に座って,聞いたり書いたり話し合ったりするだけで,その実践力が身に付くものではありません。
必ず,学校外を中心とした「体験活動」や学校を中心とした「自治活動」を通して実践力が体得できたかどうかを評価できるような仕組みにしなければなりません。
道徳の教科書,教材づくりは,学校づくりそのものと言っても過言ではありません。
導入が早まりそうなので,教科書づくりのスタートも待ったなしです。
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