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超優良人気校が「ブラック学校」に変化するとき

 創業から5年が経過して,存続している会社は15%なんだそうです。

 それだけ,起業も会社経営も苦しく難しい面があるというのは,

 公務員が勤めている学校の教師には全く理解できない世界の話でしょう。

 しかし,私が読んだ記事の中のエピソードは,

 地域から信頼される「良い学校」でも起こり得ることと思えたので,書き残しておくことにしました。

 ベンチャー企業のなかには,起業からわずかな期間で大成功を収めることができるところがあります。
 
 「毎日が文化祭」のようなノリで,1日20時間はたらくことなど,何の苦もない。

 決められたことを8時間やらされるのと,

 自由に何でも16時間やっていい,というのと,人によってどっちが「ラク」「キツイ」のかはわかりません。

 ただ,創業メンバーに加え,新しい中途採用の社員を雇うようになると,
 
 仕事観をめぐるお互いのあいだのギャップが際立つようになってくる。

 公立の学校という場でもそういう側面はあって,

 たいへん荒れた状態のときを必死に食いしばり,状況がよくなってさらに良い学校を目指そう,

 というときは,働くことにみんなが充実感をおぼえ,燃えているので,一日12時間働くのは当たり前,

 さすがに家に帰るので20時間というわけにはいきませんが,16時間(つまり夜の10時くらいまで)は学校で仕事をしていることがよくあります。

 それが当たり前のようになっている環境に,

 「定時で帰る」ことを目標にしている人が異動してくると,たいへん。

 「この学校はブラック企業か!」

 ということになります。

 異動がある公立学校には,どうしても

 「波」が生まれてしまいます。

 それでも,長年にわたって様々な活動の成果を残し続けている学校があることも知っています。

 これは奇跡に近い。

 あらゆる教師のモチベーションを向上させる「仕組み」の話はここではやめておきます。

 「それがブラック企業化を招くのだ!」という批判もあるでしょう。

 しかし,救命救急の医師にしろ,

 消防士にしろ,

 勤務時間が終わったからといって,

 目の前に助けを求めている人間がいて,黙って見過ごせるわけがありません。

 学校もそういうところです。

 「たいへんな学校に異動してしまった」

 なんて声はしょっちゅう耳にしていました。

 逆に,「この学校で少しラクをさせてもらおう」という声も耳にしたことがあります。

 「ブラック企業」と,「働き甲斐のある企業」の違いを考えるためのエピソードを一つ紹介します。

 ある職人さんの話。

 仕事(勤務時間)が終わっても,黙々と自分の技術を磨くための努力を作業場で続けている若い子がいる。

 学校に,そういう「若い子」はいますか?


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コメント

そうですね。個別の面談をすると,私が厳しいという評判を知っている親たちは,「遠慮なくバンバンやってください」なんて言ってくる。
もちろん,実際に「バンバン」やると黙っていないことはわかっているのですが,こういう親に限って,もう子どもからは見限られていて,「本気では怒れない」ことを知られてしまっている。
教育は,親も教師も子どもも,袋小路にはまりやすい取り組みです。
かといって,カリスマが出現して,何でも思い通りにしてくれるという状態になるのも非常に危険。
みんながみんな,悩み抜かないといけないのがこの世界だということでしょうね。
もちろん,犯罪行為を見過ごしてはなりません。

東京都のほうが体罰に対しての処分は厳格なのでしょう。
大阪市も東京と同じように厳格に体罰への処分が行われていれば自殺なんてひどい結果にはならなかったのかもしれません。自殺者が出ても処分が厳格かというと?です。

見て見ぬふりというのが常識化していて、ばれた分だけ処分、しかし問題の減少には至っていないようです。これには「巣窟」の存在がおおきな要因です。また保護者にも体罰容認という人が根強く残っていて、この人たちは、自分の子供のことすらまともに見ていないという実感があります。(情けない!)

なるほど・・・・すでに公教育自体が「ブラック」であるというご指摘ですね・・・・
私の子どものころまでは,「厳しい指導」が有難がられましたので,そういう「指導」を理想というか,実際に「求められているもの」だと勘違いして問題を起こしてしまう教師はたくさんいたと思います。
ただ,10年以上前から,体罰は即,処分という空気が公教育の現場にできあがってきています。実際に,処分を受ける教師が増えたことが,抑止力にもなりました。
地方はそのタイミングがまだ訪れていない,ということでしょうか・・・・。

ベンチャーが生き残れるには個人の能力が非常に密接に関わっています。一方で大企業の行う社内ベンチャーはそれが有りません。全部親会社のおかげで成り立ちます。
公務員の場合、親会社はまさに自治体であり、自治体で成り立っているのです。
私学の場合、私学助成金で成り立っている場合がほとんどです。
親方が大きければ大きいほど、そこの経営者と従業員に覚悟が無く、何か失敗があっても誰か他の人のせいにしてしまうのです。学校もそういう心理は同じですね。
 さてブラック企業の根底にある心理は何でしょうか?
おそらく人が思い通りなることを望んでいる経営者、もしそうならなければ暴言や場合によっては暴力?
いま学校がそれと同じ問題を抱えていますね。
子供が思い通りにならなければ体罰、いや暴行というほうが正しい表現でしょうか・
大して成果もない人間的にも優れていないそういう人が暴言や暴力で力の弱い者(子供)に支配したいという欲望から、行う行為ですが、名目は指導????
要するにブラック企業の手本が学校教育のやり方なのです。

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より