謙虚な人間が決して口にしないこと
教育現場では,教師はときに自分もできていないことを,
子どもに「目標」として設定することがあります。
それが,「人は謙虚であるべきこと」。
子どもというのは,大人に直接触れて,成長していく部分がたくさんあります。
謙虚な態度を人前で見せている親や教師を見て育っている子どもは,
「謙虚な態度」の意味や意義を知ることができる。
逆に,人に
「謙虚であれ」と言いながら,
謙虚さを感じられない人間に出会うと,
「謙虚さを失う人間ならでは」の言葉というものを知るわけです。
そういう意味で,タイトルだけは立派だがいろんな「害」をふりまいているブログがある。
この管理人に読ませたい記事が,雑誌にありました。
「謙虚さを養うための基本原則」が6つ紹介されていましたが,そのうちの2つをご紹介しましょう。
一つは,
風変わりなアイデアにも特に耳を傾けよう
というもの,
もう一つは,
強い好奇心を持とう
というものです。
謙虚さを失った人間は,
自分が「これは誤った考えだ」と認識すると,
すぐに排除しようとします。
こういう「排除」の態度は,教育現場ではすぐに子どもや保護者に見抜かれてしまい,
「そういう人間」としての扱いを受けることになります。
中には,「そういう人間」そっくりの人間に成長してしまう子どもも出てくることでしょう。
世の中には,旧態依然とした仕組みのなかで本来の力が出せない人たちがたくさんいる。
そういう人に将来のためのチャレンジ精神を育てるのも,教師の役割です。
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