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中高英語教師の海外留学必修化

 中高の英語の先生の「英語によるコミュニケーション力」がどの程度のものなのか,私にはよくわからない。

 ALTによる英語の授業が,どの程度の効果があるかも,私にはよくわからない。

 私に言えるのは,せっかく英語の先生が「英会話」を得意?にすることができるようになっても,

 今の中高のような授業のスタイルが変わらない限り,留学の成果が子どもに還元されることは決して多くはないだろう,という「予想」である。

 留学中の様々なエピソードを目を輝かせて聞いてくれる生徒のようすが想像できるが,もちろんそれは日本語で話して通じるような内容だろう。

 「留学のカリキュラム」などを見ていないので何とも言えないが,

 英語以前の日本語によるコミュニケーション能力が身についている人を優先すべきだろうとも思われる。

 留学先から帰ってきて,アメリカなりヨーロッパの文化をそのまま持ち込まれる弊害も出てくるだろう。

 「グローバル社会」に日本が完全に移行した,ということなら,

 日本の今までの慣習も軽視してかまわないのかもしれないが,

 労働時間がヨーロッパ並みに短くなったら,学校の仕事などほとんど何もできなくなってしまう。

 どんな力をどの程度つけるために留学するのか,そこを明確に説明できる人に,今度,直接聞いてみることにしたい。

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より