学校規模の拡大こそが「教育」を救う手立て
忘れないように,ときどき主張しておきたい。
学校がなくなるのは,卒業生として,また,地域の住民としては,さびしいことかもしれない。
しかし,子どもの数が減少し,学校が小規模化しているなか,何が起こっているか。
少人数になって教育効果が上がるのであれば,もうすでにその「成果」は存分に発揮されていなければならない。
学校規模が小さくなっていることの大問題は,
若い教師が20~30年前には当たり前に学べたことが,
今はできずに困っている現状である。
ある勉強会に出てわかったのは,
「そんなことは自分の学校の先生に教えてもらえないのか」
ということをわざわざ学びに来ている若い教師がいることである。
教育に対する国民の目は,今後もますます厳しくなっていくだろう。
こういうときこそ,学校の教師が団結して,
よりよい学校づくりに燃えていなかければならない。
しかし,小さい規模の学校では,そもそも教員の数が少なく,
満足のいく「学び合い」もできない。
愚痴になるが,私は小規模校の教員だったとき,3つの部活動の顧問をかけもちしていたことがある。
今,よく生きていると,ほっとすることがある。
学力調査の結果の上手な活用法というのは,いくらでもある。
とりあえず,「少人数学級を増やす」ことは,
学校規模を大きくすることで余った教師を活用できるようにしていくべきである。
子どもの数がどんどん減っているなか,教員を増やす必要はない。
管理職のなり手が足りないことも大きな問題である。
学校の数を減らせばその問題も解消される。
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コメント
この記事へのコメントは終了しました。
「教育」を本気で救うなら「学校」を廃止すること。
職業として成り立たせてしまっているからこそ、都合が悪いことが起こると嘘八百、隠蔽三昧となる。
投稿: ちゃりこ父 | 2013/10/22 06:08