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「自信」と「プライド」の区別ができない教師が現場を混乱させる

 教育実習生に,「授業がうまくいく自信がありますか?」と質問して,

 「はい,あります」と答えた場合,指導教諭だったらどういう反応を示せばよいでしょう。

 「よし,その気持ちで頑張れ」と励ますのか?

 「思い上がるな」とたしなめるのか?

 いきなり出鼻をくじくような指導教諭はいないと思いますが,

 「自信」と「プライド」の違いを理解してもらうためのよい機会にしてほしいものです。

 「自信」を裏付けるものは何か?

 それは,「準備にかけた努力」で十分なものか?

 そうではありません。

 やはり「良い経験」「成功体験」が本当の自信につながるのです。

 「プライド」とは何か?

 「誇り」なのか,「虚栄心」なのか?

 自問自答してもらった結果,

 生徒から見て,教師が「自信に満ち溢れている」と思われるか,

 「傲慢な奴だ」と思われるかは,紙一重であることに気づいてもらう必要があります。

 「俺は実習生とはいえ,教師なんだから,言うことを聞け」というオーラを出してはいけないのです。

 しかし,そういうオーラが足りないと言って嘆く人間が社会にはいる。

 それで人が動くほど・・・思春期の中学生が動かされるほど,

 教育は簡単なものではない・・・ことが分からない人がいる。

 「授業がうまくいく自信がありますか?」

 「全然ありません」・・・なら,「では,今日の授業はやめにしましょう。私がやります」

 と答えればいい。これが教師の教育者としての「プライド」です。

 「授業がうまくいく」ということの意味が,

 「生徒がだまって聞いている」ことだと勘違いしている人がいるのも,日本の教育が「発展途上」であることを裏付ける問題の一つです。

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より