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自信をもつ前に,自分の言葉に責任を持て!

 自信のなさそうな教師や教育実習生を見ると,生徒や指導教諭は不安になる。

 しかし,大事な一言を思い出すだけで,すべての人間にそれぞれの「責任感」が芽生えてくる。

 「良い教師をつくるのは,良い生徒である」

 ・・・これは教育を語る上で,名言中の名言であると私は思っている。

 この言葉の深さを理解するには,それなりの経験が必要であろう。

 自信のない教育実習生にとって必要なのは,「責任感」である。

 「責任感が強すぎて,それに押しつぶされようとしているのでは?」

 という心配はわかる。

 ただ,責任感が本当に強ければ,つぶれている場合ではないことに気づける。

 自信などは,教育の現場では,すぐに吹き飛ばされる類のものであることを,真面目な教師ならだれでも知っている。

 それでも,「自信を持て!」とアドバイスするとしたら,

 それは「自信を持たせる」ためのアドバイスではなく,

 「自信を失う経験をさせる」ためのアドバイスだと考えてくれたらいい。

 そういう場面はいくらでも訪れるから。

 根拠のない自信,人を不安にさせないように,取り繕うとした自信は,破滅の最大要因である。

 「自信はありませんが,責任感だけはあります」ときっぱり言いきれるような教師や実習生でありたい。

 面接で,ヘンな虚栄はすぐに見破られる。

 そして,無責任な「決断」は下さないことだ。

 意見を求められて,すぐに答えるような「反射神経」など若い教師には特に必要ない。

 「決断」を下すのに自分に何が足りないかを示せることの方が大事である。

 ここでは面接官が喜びそうなことはこういうことだ,という内容も書けるが,それはやめておく。

 
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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より