心清き人の音楽
教師の性分として,何かに集中しているときも,
気になる子どものことは忘れることができません。
「それでは集中しているとは言えないのではないか」
と言われるかもしれませんが,
「集中している頭」と,「特定の子どもを気にかけている頭」
というのは同居できるのです。
でも,「気にかけている子どもが気にかかることをする」
ことで,やはり「集中力」は落ちることになるでしょう。
ある子どもに気持ちがいけば,「見えるべきこと」が「見えなくなる」
可能性が高まります。
指揮や演奏のベテランは,仕事中に,
本当に仕事のことに完全に集中できるものでしょうか。
今頃ブログで悪口を書かれているんじゃないか,
なんて気になることはないのでしょうか。
心清き人はどうなのでしょう。
もし,ほんの少しでも「気になる」のなら,
ブログなんてやるべきではないですね・・・・・
・・・・指揮や演奏をやるべきではない,なんて言えません。
なんていう話をする相手は,中学生です。
LINEをめぐるトラブルを持ち込まれて指導に困る
中学校も急増中でしょう。
表現されている内容だけでなく,
「強制退会」をめぐるトラブルも多いようです。
情報をやりとするのに便利な道具は,
友だちを「仲間はずれにする」なども簡単にできてしまう
便利な道具でもあるのです。
心清き人は,日々,こういう「悩み事」の発生で
苦しむ中学生たちを想像するだけで,
集中力を失ってしまいそうです。
もし,集中力を失ってしまった人が,指揮や演奏をすると,
どういうことになるのでしょうか。
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