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心清き人の音楽

 教師の性分として,何かに集中しているときも,

 気になる子どものことは忘れることができません。

 「それでは集中しているとは言えないのではないか」

 と言われるかもしれませんが,

 「集中している頭」と,「特定の子どもを気にかけている頭」

 というのは同居できるのです。

 でも,「気にかけている子どもが気にかかることをする」

 ことで,やはり「集中力」は落ちることになるでしょう。

 ある子どもに気持ちがいけば,「見えるべきこと」が「見えなくなる」

 可能性が高まります。

 指揮や演奏のベテランは,仕事中に,

 本当に仕事のことに完全に集中できるものでしょうか。

 今頃ブログで悪口を書かれているんじゃないか,

 なんて気になることはないのでしょうか。

 心清き人はどうなのでしょう。

 もし,ほんの少しでも「気になる」のなら,

 ブログなんてやるべきではないですね・・・・・

 ・・・・指揮や演奏をやるべきではない,なんて言えません。

 なんていう話をする相手は,中学生です。

 LINEをめぐるトラブルを持ち込まれて指導に困る

 中学校も急増中でしょう。

 表現されている内容だけでなく,

 「強制退会」をめぐるトラブルも多いようです。

 情報をやりとするのに便利な道具は,

 友だちを「仲間はずれにする」なども簡単にできてしまう

 便利な道具でもあるのです。

 心清き人は,日々,こういう「悩み事」の発生で

 苦しむ中学生たちを想像するだけで,

 集中力を失ってしまいそうです。

 もし,集中力を失ってしまった人が,指揮や演奏をすると,

 どういうことになるのでしょうか。

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より