教師が教えるべきは「学ぶ意味」?
大学の先生っぽくなく,わかりやすい言葉で情報発信してくれている人がいますが,
内容はハテナが浮かぶものが目立ちます。
クビになる心配がない,そこそこの指導ができる教師なら,のっかっていても実害は少ないと思いますが,
私が心配するのは,本当に力がない人が引き起こす「大崩壊」です。
・・・・・先生が教えられるのは「学ぶ意味」だけ?
「学ぶ意味を教える」というのは,
「学ぶ意味とはこういうことだよ」と「語り続ける」こと?
それでは,教師の役割は「教室の張り紙」と同じになってしまう。
「学ぶ意味を分からせてくれる教師」に,だれでもなれる?
・・・・・それはないでしょう。
そもそも「学ぶ意味」は多様だし,
人間というのは「成果」を実感したとき,それまでやってきたことの「本当の意味」に気づく存在ですから。
「頭では分かっている」という言葉の使い方がありますよね。
これは,「分かっているつもりになっているだけで,本当のところは分かっていない」ことを意味しています。
結論が分かっていることに,ただ子どもを向かわせているだけ・・・・・
本当に質の低い道徳の授業のような・・・・。
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