教師であることを恥ずかしくて明かせない時代に?
自分に自信が持てない若い教師が増えているそうだ。
若い退職者が多いことからも,想像できることではあった。
「私は小学校の先生をしています」ということが,
「恥ずかしくて言えない」という人もいるらしい。
「あなたみたいな人が?」という反応を受けるのがこわいからだそうだ。
少し前に,夜のアルバイトをしていた教師が報道された。
こういう人はもちろん身分を明かせないが,
公的な場で,職業を公開したとき,それに恥じないような人間であると
思われたい,そういう欲求は,とてもまともなものだと思われる。
ただでさえ,教師や公務員に対して向けられる視線は冷たいものだ。
自分に自信がない人は,そういう気持ちを態度に出してもいい。
ただし,それは子どものいない場で,お願いしたい。
子どもの前では,堂々とした教師でいてほしい。
謙虚な姿と,それなりの自信に満ちた姿を使い分けることができる必要が
教師にはある。
自信のなさそうな大人の近くで育った子どもというのは,
大人に対する信頼感を持ちにくくなるのはもちろん,
自分という存在のとらえ方についても,その大人の出す雰囲気が「うつる」。
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