絶対に批判をされない立場で書きたい放題の人
教育界の未来のために,絶対にやってはいけないことがあると私は考えている。
この記事ではストレートな批判はやめておくが,
どんなに人材が払底していようが,絶対に使ってはいけない人が,
どのような職種でもいるはずである。
日本は,いい国である。
これは,「能力」ではなく,「立場」「経験」を重んじてくれるという「空気」があり,
それが都合のよい人にとって,という意味である。
日本の教育界には,
「示範授業」という,昔の「師範学校」の教師が聞いたら怒り出すような,
管理職などに媚びを売るための悪習がある。
ダメな「示範授業」を見て,「ここがダメです」と批評した人を私は見たことがない。
打ち上げの飲み会の席ですら,である。
「やってはいけないこと」をやってしまった,その職場の様子が目に浮かぶ。
職場の人や,子どもたちや,保護者達の
「本当の想い」が,当人に伝わることがない,伝えるべきとは考えられていない,
それがこの国の特徴である。
当人に確実に伝えられる情報を,この国では「お世辞」と呼ぶ。
そして,そういうことに気づいていない人間がいる。
「やってはいけないことがやられたこと」を自分で記事にしてしまう人間である。
しかも,人から褒められたことを書く。
日本にかつてあったといわれる「美徳」とはほど遠いものがそこにはある。
「こんなふうに私は褒められました」という作文は,小学生くらいまでで終わりにできないものか。
「私はこんなにも謙虚な人間ですよ」と宣伝することの矛盾をどう説明したらよいのか?
褒めてくれる人がいないから,自分を自分で褒めてしまう,そんなコメントが混じっている
教育ブログは今,少しお休み中である。
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