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35人学級ならではの悲劇

 少人数にすれば,教育効果が上がる,というのは,

 教師の質が同じであることが前提である。

 1学年が36人だと,2学級になる。

 ある県では,大きな予算を確保して,30人学級を進めているそうだ。

 しかし,私の理解では,その予算は「臨時的な教員の確保」に使われている。

 1学年が31人だと,16人・15人の2学級になる。

 1学年が61人だと,21人・20人・20人の3学級になる。

 小学校の場合,1人の担任はベテランで,あとのクラスは初任者とか,常勤講師になったりする。

 もちろん,初任者や常勤講師の中にも,手抜きだけを覚えたベテランや暴言教師よりも「いい先生」はたくさんいるが,

 保護者だったら自分の子どもの担任はどっちであってほしいと願うか。

 言うまでもない。

 1学年31人で,1人の教師が受け持ってくれた方が,すべて丸く収まったのに・・・・

 なんていう嘆きの声が聞こえてくる。

 小学校は,おおげさな話ではなく,「人生の運命の分かれ道」になるかもしれないところである。

 たった一人の大人と,大部分の時間を学校で過ごすことになるのだから。

 私自身,小学校3,4年の担任が,隣の組の教師だったら,今の私はないと確信している。

 力がある教師にとっては,16人も31人も同じである。

 31人の方が効果が上がる,なんてことも不可能ではない。

 教育は,数ではなくて,質である。

 
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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より