たまには正しいことも書く!
その通り!
指導力不足教員の学級の子どもが,全員「たいへんなことになる」
ということはない!
それなりの親によって,小学校に上がるまで,それなりの教育を受けた子どもは,
自分自身で,ある程度の判断をすることができるです。
授業参観で,教師は誤った字を書いていたが,
子どもはノートに正しい字を書いていた,ということがある。
教師というのは,子どもに自信をつけさせる「工夫」をしていることがあるのだ。
昔,ある学級では,教員がその場にいないとき,何か起こったら,
「学級委員の指示に従え」というのが教師の「命令」だったそうです。
紹介の事例にあったように,
もし「学級委員が指示を出せなかったら」どうするか?
自分自身の判断で動くしかないわけです。
学級委員が明らかに誤った指示を出したらどうするか?
従わなくてよいわけです。
どんなにひどい教員がいても,間違った行動をとる生徒がいても,
子どもたちはそれなりに成長することができる。
逆に,そういう人間の存在が,よりよく成長できるための「資源」の一つになっている,という面がある。
「ああはなりたくない」
「ああなってはいけない」
「だから,こういうふうにしよう」
かくして,「まともな人」はまともになれる。
だから,社会全体としてひどい教員を排除するような動きは起こらない。
人々は賢くて,指導力不足教員を排除するような動きを起こせば,
教育現場がもっとひどい状態になることが分かっている。
・・・・・・
こういう教育現場の情けなさを,何とか変えようと思っても,
「たいへんな人」がいる限り,学校はそこに多くのエネルギーを費やさなければならなくなる。
そう。
学校現場の「疲労感」を高めているのは,
仕事量の多さとか,生活指導の大変さとか,部活動指導にかかる時間の長さとかではない。
「たいへんな人」の扱いが「消耗戦」になるのが原因なのである。
正しいことを書くことがあることは認める!
自己犠牲の精神は大事である。
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