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お待たせいたしました・・・第2ヒントです ~学習指導の失敗の本質~

 ご紹介した実践事例から,どんな「失敗の本質」が探れるか?

 お待たせいたしました。

 答えを・・・・ではなく,次なるヒントをお示しします。

 簡単に答えを示してしまっては,「思考」や「探究」の機会を奪ってしまうことになりますので。

 それこそ「失敗」です。


 なお,「実践内容が小学校でもできることだった」というのも正しい指摘かもしれませんが,

 小学校で学んだことを発展させることができた・・・今風に表現すると,「活用」することができた・・・生徒もいましたから,同じようなことをやったとしても,それがすぐに「失敗」と呼べるかどうかは分かりません。

 また,小学校で十分に「学び方を学ぶ」学習ができていなかったから,

 中学校でやらざるを得なかった,という面を,「小学校教育の失敗」と呼ぶこともできるかもしれませんが,

 終わったものを「失敗」と言っても始まらないので,ここでは実践自体の課題を考えなければなりません。


 さて,次のヒントというのは,

 教師の手抜き用の「学び合い」の「理念」です。

 教師の手抜き用の「学び合い」の「理念」の何がどう問題なのか?

 「学習のねらい」がはっきりしていないわけではありません。

 「学習成果」も出るには出てきます。

 すべての教員が,指導にあたっています。

 それなのに,問題があるのです。

 それが,ご紹介した「評価」にとてもよく表されているのです。

 ・・・・・

 ここで分かっていただけたら,

 自分自身の学習指導を見つめる目が少し変わるかもしれません。

 なお,この問題は,小学校教師の方が,気づきにくい面をお持ちであるかもしれません。

 中学校での実践だから,というわけではなく。


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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より