大切なものは,今,ここで手に入る
学校が子どもに身につけさせようとしている力は,
何でもが「向こう岸」にあって何だか分からないようなものばかりではありません。
子どもが「分かる」ことの実感がしっかりもてて,
「分かる」ことの意義もしっかり理解できるような授業は,
何でも「分かったつもり」にしかさせられない教師には手の届かないものかもしれませんが,
たとえば総合的な学習の時間では,そういう授業なり学習なりを展開しやすいのです。
実態としてはどうか,ということを真面目に検証しようとする人間がいないので,
教育課程の実施状況を読むしかありません。
学校の魅力を取り戻すには,どうしたらいいか。
一部の教師は,部活動のことしか考えられない。
一部の教師は,そんなことに興味はない。
どこかの自治体が・・・・
大阪市あたりはやってくれるかもしれませんが,
中学生たちに「教育委員会」をつくってもらうというのが一つの手段かもしれませんね。
社会科の教師なら分かると思いますが,
中学生のエネルギーは,小学生どころの話ではありません。
高校生と比べても,「思い切り」がいい発想や発言ができる。
「大切なものは,今,ここで手に入る」
そんな実感が得られる授業をしている人たちが「発言」してくれそうな
学校経営を促す。
とにかく何でも試してほしいと思います。
体罰ができなくなったのだから,
子どもではなく,
教師としても,もう「こわいもの」はなくなったのですから。
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