プロの指導者とはどうあるべきか? ~窪田テニス教室から学べること~
プロの指導者が,指導者らしくあるとは,どういうことか。
それをこの教育論・教育問題村にある『窪田テニス教室』というブログから学べました。
別の村の話ではなく,教育論の村にふさわしいブログです。
タイトルだけの教育ブログとは天と地のひらきがある。
こちらのブログを訪問したきっかけは,
小学校に入学する娘が近くのテニススクールに通い始めたことと,
私が野球部を指導しているときによく話に出る
「体重移動」にかかわる内容が紹介されているのかと思ってのぞいたことでした。
「教える準備」という記事では,
>正しいと思うことを否定する
>間違っていると思うことを肯定する
私が日々の教育実践や自分のブログの中で心がけてきたことが書かれていました。
>何かにこだわると当たり前が見えなくなる
とは,まさにその通りのことです。
他の指導者の言葉をまねようとすることしか考えていない教師,
そういう教師を想定して手取り足取り教えようとしている安っぽい教育本,
自らの指導に責任を持とうとしない教師に読ませたい記事が
「プロの仕事」でした。
教師らしい教師をめざす人,
本当の意味で教育に情熱をかけたい人には,
とても参考になりそうなブログです。
少しうらやましいのは,
「お金を払ってやってくる生徒」を教えるプロであること。
公立学校の教師のモチベーションを支えるのは,
「使命感」「責任感」なのですが,
これがなくても学校を異動させられてしまえば問題にならないので。
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