日本人の中国像の「つくり手」
日本には日本なりの「中国像」の「つくり手」がいる。
中国には中国なりの「日本像」の「つくり手」がいる。
双方にはメリットがある。
それはお互いに「批判対象」がいるということである。
これが,一方通行だと,「いじめ」になる。
バランスがとれていると,
一面的にみると「いじめ」だが,
全体としては「いじめ」ではない。
あとはどれだけ「叫ぶ」か,どれだけ「つぶやく」かによる。
中国での勤務が長い人からの話を聞くと,
とても新鮮な「中国像」が手に入る。
残念ながらそういう情報が手に入らない人たちは,
日本側も中国側も,
何十年も同じことを繰り返しているだけである。
いつかどこかで,
「化石」になっている教師という話を読んだ。
そういうことを書いている人間がまさに
「化石」そのものの記事を公開している。
「化石」ならまだよいが,「日本国憲法」と中国の憲法の違いがよくわかっていないらしい。
だからブラックホールみたいな教育論になってしまう。
国の違いは,憲法を読み比べてみれば簡単にわかる。
しかし,国民の実態は,実体験をもった複数の人から教わるしかない。
日本人には,変化のスピードというものがもう記憶の彼方へと消し飛んでいる。
中国の人々は,変化のスピードを今,体感している。
日本は時代に取り残されようとしている。
実際に,取り残されたことを知らずに去っていく人たちは,
幸せなのかもしれない。
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