元教員の貴重な「非常識事例」
ひどい慣例が残る中学校の「修学旅行」の実態を披露してくれていますね。
業者はなぜそれで困らないかというと,簡単な話,もうけられるから。
一応,公務員である教員が引率する形にしているから,業者からみればコストもかからず,安全性も高く,しかも,「大きな儲け」になる。
非常識で時代錯誤の教員たちをうまくコントロールする方法も,教えてくれています。
自分たちはコントロールされた側なのに,それに気づけないところが,
社会から隔絶された「ムラ」の住人だからでしょう。
保護者の方は,何でもいいから教員をおだてることで,決して損することはありません。
どんなに教員が当たり前のことをしようが,
「そんなことをしてくれるなんて,なんてすばらしいことだ」
と感動してあげればよいのです。
教員は実社会がそうやって動いていることを知らないから,
単純でその気になりやすい習性をもっています。
要は,子どもにやって喜ばせているようなことを,自分がされて喜んでしまっているという,
滑稽な存在が教員というものです。
学校の批判をすれば「クレーマー扱い」を受けることになりますから,
本当に困ったときだけ,マスコミに知らせるのがいいでしょう。
それが教師を育てていることにならない最低のスタンスであることは確かですが,
子どもが最悪の学校生活を送るよりは,ましでしょう。
ところで,前言がひっくり返ることは珍しくはないものの,これだけ露骨に自分が批判していた通りの姿を自らすすんで見せられてしまう人はなかなかいないものです。
天声人語くらいのものならもっと話題になってもいいのですが。
自爆系ライターは注目を集めるものです。
それをねらっているなら,また立派なもの。
「おかしいことをおかしいと言える人」ではないことは,
自分の学年の子どもの自殺の「方法」まで自分のブログで公開してしまっていることからもよくわかります。
正常ではなくなるのが,ブログを読んでもらうコツなのでしょうか。
« 修学旅行は旅行業者の仕事 | トップページ | PTA役員への「お土産を買う」ことに反対する教員 »
「教育」カテゴリの記事
- 教員になりたての人がすぐ辞める理由(2019.01.12)
- 教育は「願ったもの勝ち」「言ったもの勝ち」ではない(2019.01.08)
- 「一人も見捨てない」は罪な要求である(2019.01.04)
- 列で並ぶこと自体が好きな?日本人(2019.01.01)
「いじめ問題」カテゴリの記事
- 遠慮しないで情報を提供しろ!~いじめを見逃す環境との戦い(2018.12.29)
- 現場感覚のない人が社会感覚のない人にアドバイスを送る教育の世界の不思議(2018.12.01)
- いじめや暴力行為が多い自治体の「いじめ」対策の共通点(2018.10.31)
- いじめがない(認知されていない)学校で,いじめがある学校よりもたくさん実施されていることとは?(2018.10.30)
- データから見える「いじめ」発見の難しさ(2018.10.29)
「ブログネタ」カテゴリの記事
- 「大人になったら教師はいなくなる」は大間違い(2017.11.27)
- 歴史用語半減による「ゆとり」が生むもの(2017.11.19)
- 「功を焦る子ども」に成長が阻害される「弱者たち」(2017.09.26)
「教師の逆コンピテンシー」カテゴリの記事
- 遠慮しないで情報を提供しろ!~いじめを見逃す環境との戦い(2018.12.29)
- 偶然の重なりと緻密な演出~インスタレーションから受けた刺激(2018.12.22)
- 子どもから有能感を奪い取る方法(2018.11.25)
- 量より質が大事なものと,質より量が大事なものとは?(2018.04.23)
- 現実的な教育内容や教育方法の議論がなぜ小学校や高校では役に立たないか(2017.12.29)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント