「現代の名言」と教育-1 池上彰
日本経済新聞のNIKKEIプラス1「何でもランキング」(2013年1月12日)の
覚えておきたい「現代の名言」から。
「座右の銘にしたい」の3位は,池上彰のちょっと長い言葉。
一度地獄を見ると,世の中につらい仕事はなくなるんです。苦しい経験を若いうちにするからこそ,得られるものもある
なるほど,初任者研修の宿泊研修のとき,
担当の指導主事が私に向かって,
「2校目は荒れた学校ね」と言っていたのがよくわかりました。
初任者として赴任したのは,地域でナンバーワンの学校。
学力は高いは部活動は強いはで,
生活指導が異常に厳しいことを考えなければ,最高の学校でした。
そして・・・・。
今の自分があるのは,確かに2校目の学校の経験があってこそ,ということは確かです。
しかし,最初から
「地獄のような学校」に赴任してしまうと,
それだけで完全に未来への希望を失ってしまう人がいるかもしれない。
また,人によっては,
苦労しないですむなら,それに越したことはない。
というのが正しい。
教育委員会の意味なく長い時間,しばられることが「地獄」に思える人もいるでしょう。
いずれにせよ,平和な国は,「地獄だらけ」,
本当に地獄のような国には,「天国」の方が身近なものなのかもしれません。
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