刺激が強すぎる教育論・教育問題
2つ記事を書いたのだが,冷静に読み返してみて,これはさすがにお蔵入りにせざるをえないと判断した。
題材は教育改革の方法である。
今,教育行政は,
底に穴があいている水そうに,ひらすら水を流し込んでいるだけである。
そして,「なぜ水がたまらないのだろう」と言っている。
どうしてそんなとぼけたことを言っているのかというと,
「穴は存在しない」ことにしているからである。
だから,教育行政には穴をふさぐ気はない。
教師も,その穴がないことにすることに加担している存在である。
教育改革で最も重要なことは,
「穴」が広がる前に,ふさぐことである。
だれがこの「穴」をふさぐことができるのだろうか。
私が「最有力候補」として挙げたいのは,「校長」である。
・・・・・もちろん,「本物の校長」ではない。
「一日警察署長」というのがある。
これと同じパターンで,「一日校長」を,一年間に50日,つまり50人につとめてもらうのである。
おもな役割は,教師と子どもの評価である。
50通りの評価に,「こたえる」ための時間が残りの百数十日である。
とりあえず,この程度に薄めて,
「本物の校長」ではない,「本物の校長」を,学校現場に入れる・・・・ことを改革の第一歩として,提案したい。
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