「体罰」ではないものに目が向かない理由
今,体罰がこれだけ問題になっている理由を考えてほしい。
もし,どうだったら,体罰が問題にならなかったかを考えてほしい。
それがわかっていない報道が多すぎる。
教育の問題は,根が深いものである。
本当は,ありとあらゆるものが「考える」過程には入ってこなければならない。
現場にいない人にとっては,どうしても「考える」題材が
「焦点化」してしまう。
特に,スポーツに縁のなかった人間が書いているものは,
しかたのないことだが,表面的すぎる。
経験していない人間,当事者ではない人間の語る言葉は軽い。
今,わかりやすいメッセージばかりが,報道を介して目立っている。
もっと重要なことはないか?
それは実のところ,報道ではふれられないことである。
報道でふれられないからといって,重要ではない問題であるわけではない。
ここが,教育問題の一つの限界である。
あまりにも,表面的な話ばかりで時間が浪費されているが,
根っこの部分に斬り込んでいくには,相当勇気がいるだろう。
現場を退いた人こそ,そういう部分にふれてほしいのだが,
現場にいなくてもわかるようなことばかり書かれていて残念である。
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