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自動採点機で採点できてしまうようなテストは,塾に任せればよろしい

 大昔のコンピュータの導入を得意気に語っている人間がときどきいるが,

 その内容を読めば,どのくらいのレベルの教育を行っていたかがよくわかる。

 マークシートで実施できるようなテストは,採点の効率を考えているだけで,テストを受ける子どもの本当の「学力」を測定する気などさらさらない。

 学校でこのようなテストを得意がってやっていられるようなレベルだから,塾に先を越されるのである。

 「子どもに向き合う」と言ったとき,それは単に子どもの前に立っていることを指すのではない。

 子どもが1つの作文を書いてきたとする。

 その作文に対して,子どもの文章量の何倍ものコメントをつけて返せる教師が,「子どもに向き合っている」姿の一例である。

 そういう仕事は,部活動の指導が終わった後にするのが,普通の教師である。

 事務作業があるから部活動に出られない,という教師は,「子どもに向き合っている教師」とよばなくてよいのは当然のことである。

 学習指導要領の改訂の趣旨をよく読んでほしい。

 子どもの学力向上は,教師の質にかかっている。

 テストの質を変えれば,学力は今よりもっと向上する。

 「記憶」ですむようなテストばかりを繰り返しているから,問題解決能力がつかないのだということは,戦前の教師ですら,わかっていたことである。

 それにしても,アイロンがけまで自動の洗濯機はどこで売っているのか,教えてほしい。

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より