来たボールを打つ教育とねらったところにボールを投げる教育
仕事の方法として,優先順位をつけて,大事なものからやる,というのがありますが,大事なものほど「重い」ものが多かったりして,結局その仕事に手がつかず,仕事がたまっていく,という人がいます。
そういう人には,「思いついた仕事からやっていく」という方法が合っているのかもしれません。
以上は,本田直之著『なまけもののあなたがうまくいく57の法則』(大和書店)に紹介されていた「仕事術」です。
教育の場合,多くは
「ねらったところにボールを投げる」という方法で教師たちは仕事をしています。
しかし,
「そのボールが返ってこない」ことに無関心であってはなりません。
「相手がそのボールをどう打ち返してくるか」が教師にとっての醍醐味であり,それを見るのが生きがいになると言ってもいいでしょう。
教育現場では,逆に,
予想しないところから,急にボールが飛んできます。
これにどう対処するかが,人によって違うところ。
よける人。
とる人。
打ち返す人。
はじく(とろうとするがとれない)人。
(気がつかないで)ぶつかる人。
(飛んできたことに)気づかない人。
教師にもこの6タイプがいます。
また,慣れてくれば,そういうボールが来るのを待ち構えることができるようになります。
それは,来たら,素直に打ち返してあげるべきです。とるのであれば,そのあと,投げ返してあげましょう。
そうすることで,ねらったところに投げたボールを,しっかり相手はキャッチしてくれるか,きれいに打ち返してくれるようになるでしょう。
教育は,キャッチボールであり,トスバッティングであり,ときに,真剣勝負であります。
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