協調性を「求める」人間の感覚が「いじめ」を生む
特定の人間に「協調性がない」という評価を下し,集団から排除するのが,「いじめ」の方法の一つである。
高い能力や優れた感性をもちながら,「自分の主張を大事にする」ことを理由に,周囲の人間によって「邪魔者扱い」される。
社会に出たらこれが当然だ,と教えるような人間に,いじめを防ぐことはできない。
というより,いじめに加担するようになるだろう。
協調性は「求める」ことで得るものなのかどうかは,「教育」を語ることができる人間ならわかるだろう。
協調性を育てるのに必要なものは何か。
それを考えるのが「教育」の仕事である。
協調性に欠ける人間を「えさ」にすることではない。
「そんなに遊んでばかりいると,お父さんのようになってしまうでしょう」
と子どもを諭す母親から,教師は何を学ぶことができますか。
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