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学力テスト云々以前に自らに問わなければいけないこと

 文部科学省が示している「確かな学力」のイメージがようやくわかった方へ。

 教師だったとしたら,何を問わなければいけないか。

 元教師だったとしたら,何を問わなければいけないか。

 自分は,子どもたちに,人生を送るために必要な力,すなわち生きる力を育てることを意識した教育を行っている(行っていた)と言えるのか?

 そして,知識,技能,学ぶ意欲,思考力,判断力,表現力を育てる授業をしている(していた)のか?

 それを,「やった気がする」ではなくて,どうやって確かめることができるのか?

 知識や技能に関することは,ペーパーテストで簡単に測ることができる。

 自分は,思考力や判断力,表現力をペーパーテストやレポートを通して測る努力をしてきたか?

 学習状況調査では,こういうことも問うんですね。

 問題は,教師が「やってきた」と思っているほど,生徒は授業で「やった」とは思っていないことなのです。

 生徒たちに,試験が終わった後,「みんな忘れた」と言わせてしまうような問題を安易に出していないか。

 評価を適切に行おうとする意思があれば,

 問題づくりに,

 レポート課題の評価に,

 すごく悩んでいるはずです。

 「問題づくり」というレベルになると,

 完全についてこられなくなる人たちもいるでしょう。

 教材会社や教科書会社がつくっている「テスト」で満足している人はさすがに少ないでしょうが・・・。

 驚くことに,「個人の能力の違い」が明らかになりそうなテストや活動を常に避けようとする習性がしみついている人もいるんですね。

 こういう人は,自分が調べられる対象になって,うまく答えられないと逆ぎれするかもしれません。

 「問題が悪い」と。

 しかし,子どもはあなたのおかげで,隣のクラスの友だちが簡単に解けるようになっている問題が,解けないまま放置されているのですよ。

 解けるか解けないかもわからないまま,放置されている子どももいるのです。

 そんな学級を,決して放置してはなりません。

 学力テストがどうのこうのと話題にする前に,やっておかなければならない大問題です。

 あるブロガーは,「できるようにならないのは,教師の責任ではない」と言い切っていましたね。

 「日本は,できない子でも進級できるシステムだから」って理由で。

 こんなことを言うような人間に,税金がつぎこまれきたのです。

 こんな人間が教育問題の何を語れるというのでしょう。


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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より