最も役に立っていないブログ
愚かな「圧力」をかけて,自分を守る。その醜さ加減がわからない。
そういう人間のうち,最も身近にいるのが,教師や,元教師です。
最も役に立たないと言っているブログをなぜ知っているのか。
いつも見ているから。
自らを満足させてくれるものを見るだけでなく,怒りをおぼえるようなものも見る。
人間とはそういうものです。
役に立つ・立たないを決める立場にいる人間はいません。自分だけにとって,というのなら別ですが。
他人にとって,役に立つ・立たないを決めるような人間が,どういう人間かわかっていて批判しながら,自分はその人間になっている。
ふつうの人にとっては本当に不思議なことかもしれませんが,教育にたずさわった人間に,そういうのは意外と多いのです。
しかし,これこれこういう内容や指摘は何の役にも立たない,と意見を表明することは,だれにでもできます。
たとえ「頭がおかしい」「思考回路がおかしい」「そんな支離滅裂な文章は何の価値もないゴミと同じだ」と批判されても,意見を表明する権利を奪うことはだれにもできません。
私は,本当に役に立たないことばかりを書いている(と私が考えている)人にも,「もう書くな」とは言いません。
「そういうことを書く人間」が書いた内容を読みながら,「こうはなりたくない」と気づける人がいるからです。
世の中には,他人の文書に平気で罵声を浴びらせる人間がいる。
「自分を認めている人がいる」ことを証明するために,涙ぐましい努力をする。
ダメな見本というのが,人間にとっては欠かせません。
しかし・・・・
自分と違う世界のよい見本には,人間はよく目を向けるのですが,
自分と同じ世界のよい見本には,あまり人間は目を向けない。
これが成長できない人間の弱さであり,成長できない原因です。
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