教育を破壊するのは人である
責任を「制度」になすりつけようとする卑怯者がいる。
「親」になすりつけようとする偽物がいる。
「子ども」になすりつけている,教育の破壊者がいる。
個性的というのは褒め言葉ではないことを子どもたちは知っています。
とりえのない人から,せめて何か一つくらいはいいものを,と探しに探してやっと出てくるそれが,「個性」なのですか?と逆に相手から問いかえされてしまっては,元も子もない。
古い教師というのは,役に立たない教育書ばかり読んできて,夢の世界に入るのが大好きです。
現実問題に正対しない,そういう人間が書く言葉というのは,決まって「駄本の受け売り」。
「実践」だ「実践だ」などと大騒ぎしておきながら,慣れの果てが「夢の世界のお話」。
教育を破壊するのは,制度でなはく,人である。
実体のない言葉遊びが大好きで,生の子どもに正対することができない。
以下のことだけは,絶対に譲れない。
どんな制度下でも,すばらしい人はすばらしい教育をする。
どんな制度下でも,破壊者はとんでもない教育をする。
伸び伸びやる教育の対極に,あるイメージの教育を想定して,
「どっちがいいのか」なんてせまるような視野の狭い人間は,現実の教育現場には,必要ありません。
伸び伸びなる中にも,しめるところはしめる。
しっかりしまっていく中にも,のびやかな時間をつくる。
AかBかなんていう考え方をするような人間は,教育現場に立つと使えないのです。
Aの中にBがあり,Bの中にAがある。
教育を破壊するのは,言葉と思考がパターン化している,できそこないのプログラムみたいなものです。
破綻した後に,すぐに「美談」でお茶を濁してくるような,そんな軟弱な姿勢で教育など語れないはずです。
恥を知る文化を教えられない人間が,教育に近づくことが,最もおそれるべきことです。
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