【小学校教育改革】 教師の結束力
小学校の一番の問題は,管理職にリーダーシップが足りない点でしょう。
子どもにとっても,もう年をとってしまって,授業ができなくなった人がなる仕事が校長だと私も思っていましたから。
それにしても,
>イメージが異なるのだろうが小学校では子どもたちの前で教師が一枚岩でなくてもよいのだ。
の1文を読んだときに,背筋がぞっとする思いをしたのは,一瞬,
「小学校では,子どもたちの前で教師が一枚岩でない方がよい」と読めてしまったからです。
だれでもいいんなら,学級担任制でなくてもいい。
学級担任制をもたせるためには,私でなければだめだ,という印象を子どもに植え付ける必要がある。
だから,ヘンに一枚岩になって,病気で休んだときに,他の教師にどんどん授業を進められるのはたまったものではない・・・・特に,教え方がうまい教師に・・・・・。
子どもは頭がいいから,最初は担任教師に気をつかっていても,こういう状況が続くようになると,
はっきりと,
○○先生の方が,●●先生よりいい
ことに気づいてしまう。
それを意識の上にあげることを,無意識におさえてきたのに,それがいつかおさえきれなくなるときがくる。
こういうことを小学校の教師は最もおそれているのではないでしょうか。
でも,高いレベルでそれが行われているなら,いいのです。
自殺まで想定に入れて,思い悩んでいる教師を救う手は,今の仕組みでは難しいと思います。
なかなかカルロスさんのように,小学校の問題点をブログで紹介してくれる方はいませんね。
ブログ村には,どこをどう読んでも,小学校教師特有の自己満足のかまたりのようなブログばかりが目につきますから。
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