能なしの鷹は,爪がないのを隠して,「さとす」のが得意
そういうタイプの教師をよく見かけますね。
爪を出しっぱなしにする,「能ある鷹」。
こういう教師もいます。
ある意味では,本当に頼りがいのある人です。
ただ困るのは,こういう人が「折れた」ときです。
「折れる」原因にはさまざまあるのですが,多いのは「能なしの鷹」から足を引っ張られること。
「能ある鷹は爪を隠す」なんて陰口を言っている,何もできない教員がいたら,嫌な気持ちになるでしょう。
「隠してるわけじゃない,いまだかつて爪がはえたこともないやつが,何を強がっているのか!」
なんて周囲の人は笑っても,
幾度となくピンチを救ってあげた側が,救われた側にからかわれるのはつらいものです。
「能ある鷹」は,現場から離れて,評論家になってしまったり,大学に行ってしまったりする。
もったいないことです。本人がそれで成功していればよいのですが。
一方,本人なりの理由で「折れる」場合もあります。
これも気の毒なこと。
現在の中学校現場というのは,「爪を隠す」ゆとりなどないのです。
爪を抜かれた教員たちで満たされている学校現場が,いかに悲惨なものか。
そういう声は,このブログ村では聞こえてこないでしょうね。
こんなところに記事を書いているゆとりなどないはずです。
そういえば,昔はいらっしゃいましたか・・・。
異動されてから,ご無沙汰です。
「能ある鷹」たちの足を引っ張らない。
それだけしないでくれれば,よくなる学校がどれだけあることか。
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